【6R・恋愛】

「今は恋愛もぼちぼち…。でも大学当時は恋愛は一切なかった。ボクシング部で固まってたんで、人間健康学部にはあんま喋る人がいなかったんですよ…」【写真・父でBMBボクシングジム会長の寺地永さん(左)と。リング上での練習風景も公開してくれた(撮影・岡田拓也)】

【7R・性格】

「趣味は食べて飲むこと。日本酒が好きで、最近は秋田のやまとしずくにはまっています。ブランド物好きで、特にヴィトン。とりあえずヴィトンのクラッチバッグが早く欲しいです。減量中は嫌やなぁ…とか思うけど、終わったら何食べるか、インスタでずっと調べています」

【8R・ボクシングに対する思い】

「事前に内容も何も考えずとりあえずやってみる。その時なんとかなるやろう、という気持ちでいつもいる。ターニングポイントとかもないんですよ。日々の成長で今があるって感じなんで」

ーボクシングをやる上での支えになることは

「支え…特にないんですよね…。人から言われたこと、覚えないんです。深く考えないから、人に言われてもあんま突き刺さったりしない。他人にあんまり興味ないんですよね。好きなアスリートとかもいない。熱狂的なファンとかもないですし。音楽も一通り全種類いろんなの聴きます。だから不思議っすよね。熱中してるのは、ボクシングだけ。今まで何のスポーツやっても続かなかった。本当不思議っすよ。何があるかってわかんないもんっすよ。やってみないと」

「ただ、矛盾しているようだけど、ボクシングを通じて何に出会えたかっていうと、たくさんの人には出会えた。応援してもらえるから、頑張れてるっていう部分は大きいです。応援してくれる人はファミリーのような存在です」

【9R・笑顔】

「テレビに映っている自分を見てうわっ出てるって思います。周りで見てくれた方からの反応もうれしい。けど、それに対してはただ、ありがとうございますってなるだけ。ありがたいなぁとは思いますけどね。笑顔で覚えてもらえるってうれしいっすよ。やっぱ、そういうインパクトって大事っすよ。笑顔は出します…いや、自然と出ます。狙ったりもたまにはしますけどね。笑ってたらとりあえずなんとかなるんですよ。笑っとこ、笑っといたらすむやろって時あるじゃないですか」

【10R・試合前はどんな感じ?】

「ピリッとした緊張感がない。控室で、みんなと笑ってしゃべってるんですよ。入場曲が鳴って、入場する時はけっこう緊張しています。まぁ、テレビカメラがあると笑顔を出してしまうんですけどね。サービス精神なんですかね…?」

【11R・家族】

ー父・寺地永さんはマイペースで拳四朗さんと似た性格で、母はモデルさんのような美貌だとか

「(母は)一緒に並んで歩いたらカップルに見られることもあるほど。寺地家には怒る習慣がなかったですね。将来的に自分の子どもにもボクシングをやらせたいかというと、減量とかかわいそうっすよね。むりやりやらせても続かない。やりたいって言ったら」

【12R・今後は?】

「ボクシングは限界が来るまで。それがいつ来るかは分からないんで。でも、ボクシングを辞めてからの人生のほうが長い。どうなるんやろう。でも、なんとかなりそうっすよ。けっこう、そういう人生なんで。引退後も、なんとかなるって感じです」

ボクサー特有のギラギラさを感じさせない、小柄で優しい雰囲気のチャンピオン。ふだんの激闘とのギャップに、周りの人たちは魅せられる。試合で着用するトランクスの腰部分に関西大学の文字を入れ「ただ、関大の名前を売りたい。卒業後も関大とは共に闘っている感じですね。絶対勝ちます」。今秋に初防衛戦も控える拳四朗選手を応援していきたい。【山本朝子

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