人気アイドルグループ・NMB48を卒業した河野早紀さん(こうの・さき=23、社5)が、27日から31日まで大阪市のシアターOM(オム)で行われる舞台「アイドルだョ!全員集合!」に出演する。2015年4月30日、NMB48劇場で行われた卒業公演から2年。大手ラジオ局への就職を決めた〝さきぴ〟は、ファンに伝え切れなかった思いを届けるため、ラストステージに臨む。【写真上・公演をPRする河野早紀さん 写真下・27日の初日に向け、舞台稽古に励む(撮影・藤野裕友)】

言葉にうそはなかった。「将来はラジオ番組を制作したいと思うようになりました。その目標に向かって大学で勉強を頑張ろうと思います」。NMB卒業の理由として、公式ブログにつづった夢を実現させた。radikoの生みの親・三浦文夫教授の下で学び、3回生の夏にTBSラジオでのインターンから始まった就活。3年越しの就活の末、5回生の夏に最終面接を受けたラジオ局から内定通知が来た。

4回生の就活は全滅だったが、あきらめなかった。どうしても行きたかった、と振り返る。覚悟の留年で退路を絶ち、5回生の春も全国のラジオ局を受験した。面接では「ラジオが好きだから。こんなに大好きで、面白いものなのに注目されていないし、周りも聴いていない。それが嫌というか、聴いてほしい。面白い番組を作りたい」と訴えたという。ラジオへの愛と将来を憂いたアピールが、狭き門を開いた。

2011年からNMB48の3期生として活躍。2014年4月10日のチームN公演で、グループからの卒業を発表した。心残りだったのは、やや足早なラストラン。ファン全員に、感謝の思いを伝えられなかったことが気がかりだった。「言いたいことも言えなかった。あれから2年経って、もう一度お話がしたい」とリクルートスーツを脱ぎ、アイドル時代のような衣装を再び身にまとう。

先月からレッスンや舞台稽古に励み、刺激的な毎日を送っているという。第2部の芝居「花のいのちはみじかくて」は、河野早紀ラストステージと銘打たれた。「本当にラストステージ感がある作品。ヤバイことをしてしまってもこれが最後。悔いが残らないように出し切ればいいと思っています」と、千秋楽までの7公演で完全燃焼する。

普段は、関西大学千里山キャンパスの第3学舎にいる女子大生。大学周辺でアルバイトもしている。NMB卒業後に入ったサークルの仲間が卒業。「お友達がいなくて…。友達になってくれる人は公演でも、第3学舎でも見に来てください」と関大生に呼びかけた。在学中、NHK紅白歌合戦に2度出場。多忙すぎるアイドル時代には、午後の授業は出られなかった。河野さんはいま、最後の大学生活を楽しんでいる。

【アイドルだョ!全員集合!】7月27日(木)〜31日(月)、大阪市天王寺区清水谷町のシアターOMで午後6時半開演(29、30日は午後1時開演回との昼夜公演)。前売3500円、当日4000円(当日券でお越しの方は関大生割引有)。詳細は宝島プロジェクト公式サイト宝島.website まで

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