プロ野球のオリックスが主催した第6回大学対抗実況コンテストが4日、大阪市の舞洲サブ球場で行われ、関西大学放送研究会(KBC)から信太(しんた)祐貴さん(22=法3)、杉洋輝さん(20=経済3)、紺谷浩之さん(20=法3)のチームが出場。広島との2軍戦で、6大学が実況の腕を競った。
関西大学は過去4度入賞した強豪。昨年は1位の最優秀賞に輝いた。朝日放送のナイター中継などで活躍する福井治人アナウンサー(26=15年法卒)は、2013年に2位にあたる優秀賞を獲得している。コンテストは3人が実況、解説、ディレクターに分かれ、実況を録音。提出した音源をもとに、球団職員が審査する。【写真上・舞洲サブ球場のネット裏でコンテストに臨んだ解説・杉さんとアナウンサー・信太さん(写真左から)写真下・ディレクターの紺谷さん、信太さん、杉さん=舞洲サブ球場(写真は関西大学放送研究会提供)】
両チームが決め手に欠き、1-1の引き分けに終わった試合を実況で盛り上げた。6回表1死二塁、広島の指名打者・岩本貴裕選手が右前適時打を放ち、同点に追いついた場面では力が入った。実況役の信太さんは「その場面が緊張感があって、印象に残っている。切迫感を伝えられたと思う」と、2時間58分の長丁場をしやべり切った。
信太さんは昨年、最優秀賞に選ばれたチームで解説を担当していた。「福井さんや、過去入賞した先輩たちのようなアナウンサーを目指したいし、超えたい」と実況挑戦を決意。出場者を決めるKBC内のオーディションに手を挙げた。ラジオの野球中継を聴き、プロ野球の試合映像を見て実況する練習を積んだ。
この日の試合は、超満員札止め435人の観客でスタンドが埋まった。「後輩の1回生も見に来ていたし、お客さんの数もすごかった。プレッシャーがありました」と、先輩たちの栄誉を背に重圧とも戦った。結果発表は9月30日のオリックス-ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)で発表され、ベストアナウンサーに選ばれた学生はスタジアムアナウンスの大役を担う。
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