関西大学総合情報学部がある高槻キャンパスの学園祭・高槻キャンパス祭が28日、高槻市の同キャンパスで行われ、学生や地域住民2200人が来場した。【写真上・実行委員長の大山益枝さん 同下・関大生や地域住民でにぎわう高槻キャンパス祭(写真・白井康平)】

2000年のスタート以来、今年で18回目。オープンキャンパスとして行われていた時代を含めると、23回目の開催となる。 20団体の模擬店や、フリマが出店。2つのステージで披露された演技や発表に、大きな声援や拍手が送られた。

総合情報学部祭典実行委員長の大山益枝さん(おおやま・よしえ=22、総合情報3)は「ふだんの授業日はキャンパスがこんなににぎわうことはないので、活気があって好きです」と、人でぎっしり埋まった学内を眺める。高槻市の団体や市民が参加する地域密着型の催しが多いのも特徴。同市のゆるキャラ・はにたんのショーや、大阪府立芥川高校の和太鼓演奏にも多くの観客が集まった。

関大生からラピュタと呼ばれる山の上のキャンパスに、人を呼ぶのは容易ではない。1994年の開学から数年は、学園祭が開けなかった。大山さんは「先輩たちが守ってきたものを発展させている。学生の思いだけでつないでいるのが、愛されている理由だと思っています」と、連綿と受け継がれてきたバトンを手にする。

昨年11月に行われた統一学園祭終了時から、約半年間の準備期間で開催にこぎつけた。「つらくてやめたくて、学校に行きたくない時もあった。でも、実行委員が楽しまないと学生にも伝わらない。突っ走ってやり切りました」と大山さん。「楽しすぎるのでご注意くだ祭(さい)」と銘打った今年の高槻キャンパス祭。63人の実行委員の思いを、タイトルに込めた。

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