関西大学ボランティアセンターの学生と大学職員が30日、千里山キャンパス周辺や関大前通りなどで、関大生のマナーアップキャンペーンを行った。この日は午前8時30分から、路上喫煙や歩きスマホの防止、自転車の安全運転を訴える啓発チラシが入ったポケットティッシュを1万5000個配布。歩きながら両耳にイヤホンをしている学生にも職員が声をかけるなど、安全面での意識向上も訴えた。【写真・啓発チラシが入ったティッシュを配るボランティアセンターの学生】

2008年から始まったキャンペーンは、今年で10回目。新入生が大学生活に慣れ、気がゆるみ出すことが多いこの時期に行っている。時代の変化とともに、問題視される学生のふるまいも様変わり。関大生の喫煙率が4.1%までに低下し、タバコのマナーで苦情が来ることは少なくなった。近隣住民から寄せられる声の中心は、歩きスマホや自転車の運転などに対するものだという。

学生センター副所長で、化学生命工学部の松村吉信教授(51)は「昔はやんちゃな学生が道ばたで暴れている…みたいなものだったが、今は大人しそうで真面目な子が歩きスマホをしている、というのが目立つようになった。みんなLINEやメールを見ているのかなぁ…」と、キャンパスに向かう学生を見つめる。ボランティアセンター学生スタッフの北野来実(くるみ)さん(20=システム理工3)は「下校時にスピードを出して学生の横をすり抜けていく自転車もある。歩きスマホやイヤホンをしていると、後ろの車に気づかないので危ない」と、道行く関大生に啓発チラシを配っていた。

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