関西大学千里山キャンパス正門近くのカフェ・知るカフェ関西大学前店が11日、2周年を迎えた。同店はスポンサー企業の協賛により、関大生はドリンクが無料。自習やミーティングでの使用も自由で、充電用のコンセントやWi-Fiも完備している。悠久の庭、あすかの庭に続く関大第3の庭として、すっかり関大生の居場所になった知るカフェをのぞいてみた。

店長以下、スタッフがすべて関大生。2015年5月11日のオープンから、運営すべてを任されている。三林美晴さん(20=社3)は「みんな関大生で話しやすいのか、スタッフが大学生活の相談を受けたりする。新入生からサークルや履修相談とか、スーパーはどこにありますか…とか」と話す。三林さん自身も一人暮らし。ひとりが寂しく、右も左もわからなかった新入生の頃を思い出して相談に乗る。

企業と学生が互いを「知る」カフェでもある。関大生と企業の人事担当者が、交流するイベントを店内で頻繁に開いている。三好華音さん(21=経4)は「1、2回生から人事担当者と会うことで、未来をリアルに考える場所としても提供しています」と、大学が開く就活イベントとは別のアプローチで関大生にさまざまな将来の可能性を提案していく。

It`s right here(それはここにある)-3年目を前に、店の新しいコンセプトを掲げた。〝情報が知りたければ知ることができ、元気が欲しければ店舗に来れば元気になれる〟知るカフェを、スタッフ全員で実践していく。三林さんは「個性あふれる店員が待ってます。話しに来てください」と呼びかければ、三好さんも「入学したてでわからないことがたくさんあると思う。スタッフは全員関大生でみんな先輩。相談しに来てください。待ってます!」と、新入生の来店を待ち望んでいる。

知るカフェの運営企業によると、京大生は勉強目的、同志社大生はドリンクを…というように、各大学の店舗によって色が出るという。千里山キャンパス内の凜風館や、スタバとは違う関大らしい交流スペース。関西大学前の知るカフェは、関大生の学生生活や進路相談まで応えるコンシェルジュの役割を担っている。【写真・5月11日で2周年を迎えた知るカフェ関西大学前店】

 

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