関西大学が、個人情報流出のおそれがあるとして大学公式のもの以外の時間割・履修管理アプリの使用禁止を呼びかけたことに、関大生向けアプリを提供する大阪市の会社が「学生アカウントはユーザーのスマートフォンのみに保存されるため、弊社が取得することはない」との見解を発表した。

時間割・履修管理アプリの使用をめぐり、各大学が注意喚起していることを日本経済新聞が報道。大阪大学や近畿大学、青山学院大学などでは、ユーザーの学生にアプリの削除とパスワード変更を求めている。関西大学では現時点でそのような対応を取っていないが「他大学がさらに踏み込んだ措置を取るならば、本学として考えざるを得ない」(広報課)としている。【画像・関西大学ITセンターが公式ウェブサイトに掲載した注意喚起】

学内の情報システム利用規定では、決められた方法以外の学外アクセスを禁止している。関大生向けアプリ・Orario関大専用時間割アプリを提供する株式会社Orarioの芳本大樹さんは、ブームスポーツの取材に「大学との話し合いを行い、理解を得ていくしかないのが今の現状です。 まずは弊社のサービスの説明、そして学生にとっても大学にとってもメリットのあるサービス開発を行い、今後は大学とのAPI(異なるプログラム間で情報をやりとりする形式)連携なども含めた可能性を模索していく予定です」と回答した。

ITエンジニアは「アプリ開発者に悪意があった場合、入力データを読み出すことは可能」と説明。Orario社の安全性に対する公式発表については「アプリからパスとかを読み出して、Orarioのサーバーに送るようなことはしていないという意味。解析すればわかるので、嘘はつかないと思う。パスワードは自分で管理して、誰にどのデータ渡しているかはちゃんと意識しましょう」と話した。

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