新歓シーズンの風景が変わった。関西大学が今年から、学内のサークル・団体に、千里山キャンパス総合図書館前階段での座り込みや勧誘を禁止する通達を出した。【写真・2009年の新歓シーズンに撮影した総合図書館前の光景。これでも少ない方でした】

学内にBOXを持たないサークルなどの勧誘や集合場所として、最盛期には1000人ほどが新歓期間中、毎日座り込んでいた。総合図書館を利用する学生などから、通行の妨げになるという苦情が以前からあったが、ようやく大学が重すぎる?腰を上げた。

「図書館を利用する学生のアクセスを塞ぐので禁止にしました。サークルには(勧誘や集合を)悠久の庭で行うよう指導しています」(学生生活支援グループ)。別の大学関係者への取材によると、総合図書館利用者に舌打ちをした学生もおり、座り込み一掃につながった。

関西大学学内でのサークル勧誘は、2009年から厳格化。入学式当日のビラ配り・勧誘全面禁止や、オリエンテーション期間中の勧誘には許可証を明示するルールができたが、総合図書館前の座り込みはずっと放置されていた。

テニスサークルの男子部員によると、新歓期間中は例年、朝6時や7時から総合図書館前階段の場所取りが始まっていたようで「本当に嫌でした。何の意味があるのかと…」と振り返る。千里山キャンパスの風物詩だった光景を、惜しんだりする声は意外にも聞こえてこない。

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