関西大学千里山キャンパス正門前に、ローストビーフ丼専門店Meat Beat(ミートビート)が8日、オープンした。肉感あふれるボリューム満点のローストビーフ丼は、関大前最安値の650円。早くも関大生の人気を集めている。

メニューはローストビーフ丼、ローストポーク丼(600円)、台湾まぜ飯(500円)。わかりやすい3種類の丼に、スタッフの全ての思いを注ぐ。とても41歳に見えない店長の冨江砂姫子さんは「お肉を学生にも手の届く無理ない値段で、おなかいっぱい食べて欲しい」と、学生街らしい肉の量と価格で関大生と向き合う。

「パワーに圧倒されるし、めっちゃかわいい」と、店を訪れる関大生に目を細める。かつては女子大生で、いまは母親。ごはんを丼に盛る時、さまざまな思いがめぐる。「変なものが入っていない、ちゃんとしたものを出したい。ヘルシーで、男女問わずいっぱい食べられる。お肉が好きな人には喜んでもらえると思う」。柔らかくジューシーなローストビーフは、かつての自分だった女子学生でも食べやすい。それでいて子を思う親のように、学生の健康にも気づかった丼だ。

低温調理されたローストポークは、ほんのりピンク色。手間をかけた自家製タレと温泉卵が乗る。名古屋のご当地グルメ・台湾まぜそばがごはんになった台湾まぜ飯は、関大前ではめずらしい一品。「麺よりも具がからむので食べやすい」と、胸を張るワンコインランチだ。

店内はカウンター、テーブル合わせて20席。テイクアウトにも対応している。メニューを厳選したことで、混雑する昼休みでもスッと出てくるのがうれしい。知人の関大生に誘われ、関大前への出店を決めたという。「学生時代を楽しんで欲しいし、みんなの学生時代の思い出の味になりたい」と、関大生の〝青春の味〟を目指す。

ミートビートという屋号に、関大生が元気になってほしいという願いを込める。「丼を食べて〝元気出たよね!〟と思ってもらえれば」と冨江さん。牛の角が生えたMマークが、正門を通る関大生を見守る。営業時間は午前11時から午後9時まで。日曜日が定休日。【写真上からローストビーフ丼、ローストポーク丼、台湾まぜ飯。店の前でスタッフと看板を持つ冨江砂姫子さん】

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