−浅田さんから連絡は

「ニュース速報で(引退を)知って、LINEでお疲れ様でした、と送ったら〝いつも応援してくれるの伝わってきたよ。ありがとう〟と返ってきた。泣きました…」【写真・織田信成監督の就任会見には、22社50人以上の報道陣が詰めかけた】

−引退することは知っていたか

「練習がうまくできていない、休養に充てているという情報がまわっていた。全日本選手権から今シーズン後半は試合がなかったので、練習のテンションとか心配する部分はありました。真央ちゃんと話す時はフィギュアの話はしない。足大丈夫?とかの話はするんですけど。そういうことは聞かないようにしていた。平昌五輪に行くまでは頑張りたいと言っていたので、そこまでは頑張るのかなあと思っていた。練習のモチベーションとかけがの具合とか、心配する部分はあったんですけど、引退は平昌終わってからと思っていました」

−これからどうフィギュアスケートに関わって欲しいか

「真央ちゃんがこれからもフィギュアスケート界にいてくれると、間違いなくさらなる発展につながる。今もなお、真央ちゃんにあこがれてる小さな子供達がいる。一緒に盛り上げていけたらと思う」

ー監督就任の前夜に、不思議なめぐり合わせでしたね

「めぐり合わせ…後づけっぽくて申し訳ないんですけど、もっともっとフィギュアスケートを盛り上げていきたいですし、関西大学から選手を輩出したいという思いはある。引退して間もない真央ちゃんに言うのもなんですけど、経験だったりアドバイスだったり、真央ちゃんならではの知恵を拝借させていただけるなら、そういう機会を取っていただきたい。スケート部のみんながウワァ〜ってなりそうですけど」

−ほぼ仲間が引退した

「真央ちゃんが引退して、バンクーバーに出場した鈴木明子さん、高橋大輔さん、小塚崇彦さん、僕、安藤美姫さん…全員が引退という形になったので、ひとつの時代が終わったのかなあという感じはある」

−普通の女の子として楽しんで欲しい?

「真央ちゃんとは普通の女の子目線で話すので、あそこのパンケーキ屋行ったん?とか、かき氷おいしいとかいう話が多い。真央ちゃんは普通の女の子なんですけど、なかなか周りの目もあって、普通の女の子でいられない部分もある。普通を楽しんで欲しいというか、本当にいい時も悪い時もたくさん注目されてきて、すごいプレッシャーの中で日の丸を背負ってきたので、普通の生活を楽しんで欲しい」

−おいしいパンケーキ屋あるとか誘ったら、高槻キャンパスにも来てくれそうですね

「来てくれそうですね(笑)。誘ってみます。まずは僕が名古屋のおいしいカフェに」

−週5日指導ってことは、残り2日間にタレントの仕事を集中させる?

「そうですね。残り2日間はレギュラー番組があったりだとか。レギュラー番組がある日も、リンクに行ってからだとか番組に臨んだり、終わってからリンクに行ったりしている。お休みも入れて、週5日くらいは頑張って行きたい。家族もいるので他の仕事も頑張って行きたいと思っていますが、監督の仕事もしっかり結果を残せたら」

−最後に、浅田さんに対してどんな思いがありますか

「優しさに包まれるような、彼女のプログラムが好き。優しい空気感であったりだとか、笑顔になるような…今ウルッときていますが。戦っている浅田選手が好きだし、かっこいいし尊敬している。それが見られないと思うと…(涙)。復帰してから苦しい決断があるというのもわかっていましたし、応援していきたいという気持ちもあった、もう見られないのかという現実が寂しいなぁ…という感じがします」

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