来春卒業する大学生の採用活動が解禁された3月1日、JR東京駅に隣接する関西大学東京センターにコミュニティーラウンジがオープンした。昨年までの就活ラウンジが、さらにパワーアップ。東京での就活に臨む関大生を全力でサポートする。

千里山キャンパスの雰囲気を、そのまま東京に持ってきたようだった。JR東京駅を一望できる広い会議室に、多くのパソコンや作業スペースが並ぶ。ESを書いたり面接の下準備をしている関大生の姿を見ると、まるでITセンターや凜風館にいるかのよう。BGMで流れる大阪のFMラジオが、東京でのアウェー感を解きほぐしていた。

夜行バスの降り場を降りるとすぐ。就活シーズンの本格化を前に、開館時間を1時間早め午前8時にした。学生に大好評の仮眠室。更衣室にはヘアアイロンや汗拭きシートなど、アメニティグッズを用意している。スーツケースでしわになったワイシャツを伸ばせるアイロンがうれしい。

スマホの充電コーナーもあり、同センターの堀口和弘さん(57=83年社卒)は「慣れない東京でいつも通りの力が発揮できるよう、要望に応えていきたい」と力を込める。【写真上・関西大学東京センターにリニューアルオープンしたコミュニティラウンジ 同下・仮眠室で寝てみました(撮影・岡田拓也)】

証明書や学割もすぐ発行。荷物も預けることができる。バリスタやウォーターサーバーも完備。ビル内にはコンビニもあり、食事をセンター内で済ませる関大生も多い。

昨年の就活ピーク時には、1カ月700人以上の関大生が訪れた。利用者が増加し続ける東京センターに、新たな助っ人が。東京センターのマスコットキャラ・忍者のほなくんだ。キャラクター制作の第一人者で、ロッテ「コアラのマーチ」CMに20年以上関わる関大出身のクリエイティブディレクター・いとうとしこさんが手がけたWebキャラだ。

ほなくんは大阪から上京し、大学の広報を手伝い始めたという設定だ。センター内に撮影スポットがあるほか、今年1月にはLINEスタンプに。紫紺の忍者服に「K」の形をした手裏剣を持ち「ええやん」「それやばない?」など、関大生が言いそうな40種類がある。

毎週金曜日の夜には「東京知ル活」と題し、就活生がさまざまな業界で働く先輩と出会えるイベントも始まった。同センターの小林亮介さん(32)は「就活は自分が何を大切にするかを考える作業。関大生にできる限り寄り添っていきたい」と就活生を後方支援。卒業するまで知らなかった…じゃもったいないですよ!【山本朝子】

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