関西大学経済学部2回生の林裕一朗さん(20)が、ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト出身メンバーで結成された「ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ(JBアナザーズ)」に所属。昨年10月からグループのテレビ番組「胸キュン選手権!」(CSテレ朝チャンネル)がスタートしたほか、モデルとしても活躍中だ。全国ツアーや主演舞台も決定。ふだんは千里山キャンパスに通うイケメン関大生に迫った。

JBアナザーズの初ワンマンライブでは、1000人が黄色い声援を送った。グッズの売上などで〝センター〟に選ばれた林さんは週5日、千里山キャンパスに通う。「春学期、学校をおろそかにしすぎて…」と、頭をかくしぐささえ様になる。テレビ収録やモデル撮影、レッスンで上京する日々だ。

友人の姉が、林さんの関大生生活を大きく変えた。何をしていいかわからなかった関大入学直後。家のポストをのぞくと、ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト1次審査通過を知らせるハガキが来ていた。応募した覚えはない。

過去には小池徹平や溝端淳平、菅田将暉らを輩出した伝統のコンテスト。「何が何だかわからなくて…。友達のお姉ちゃんが、勝手に応募したんです」と振り返る。応募者1万3948人。ファイナリストにはなれなかったが、ベスト100に選ばれた。

読者の支持が特に厚かった24人で、JBアナザーズを結成する企画が持ち上がった。白羽の矢が立ったが、一度は断った。「そういうことしたくないんで興味ないです…とジュノンの編集部に答えてしまいました」。そんな林さんが毎月、雑誌JUNONの誌上をにぎわせている。

映画俳優になりたい。幼い頃、初めて行った映画館の高揚感が忘れられないという。役者への夢が、イケメン集団参加をためらわせた。昨年のミスターキャンパス関大にも挑戦し、心境も変化。「せっかくのチャンスだから」と心の鍵を解き放ち、JBアナザーズへの扉を開けた。

CDデビューを目指し、総勢24人がシニアとユースの2チームに分かれ夢を追う。秋学期の到達度テスト中も、全国ツアーが待つ。「以前は注目して欲しくなかった。恥ずかしいというか…1年経ってようやく、今やっていることを楽しめるようになった」と、プロ意識も芽生えた。

俳優への道を再確認させる主演舞台も決まった。「自分の中にいろんなものを入れていきたい。目標に向かって近づきたい」と語気を強める。

授業日の午後3時には必ず、友人と関大前で牛丼を食べるという林さん。知名度が上がるたび、声をかけられることも多くなる。【写真・JBアナザーズで活躍する林裕一朗さん=関西大学千里山キャンパス】

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