フィギュアスケート女子の宮原知子さん(みやはら・さとこ=17)が13日、高槻市で行われた関西大学高等部の卒業式に出席した。4月から関西大学文学部総合人文学科に進学。2回生で迎える18年平昌五輪に向け「絶対出場したいと思っている。優勝できるよう頑張っていきたい」と金メダルを誓った。

笑顔で卒業証書を手にした宮原さんだが、級友を前にしたホームルームでの挨拶では大号泣したという。「泣いちゃいました。スケートばっかりで、クラスのことができなくてごめんね…と言おうとして泣いてしまった。自分でも何を言っているかわからなかった」とはにかんだ。【写真・卒業証書を手にする宮原知子さん 卒業式では特別表彰を受けた】

関大高等部には、大学のような卒業論文の提出が義務づけられている。宮原さんが選んだテーマは「五輪には魔物がいるのか」。同大アイススケート部コーチの田村岳斗さん、織田信成さんの協力を得て1万2000字を書き上げた。

荒川静香さんを含む全員が〝五輪には他の試合とは違う雰囲気がある〟と返答したという。「そんなすごいところなんだ…と想像が膨らみました」と、トリノ五輪メダリストの金言に心を躍らせた。

大学進学後も、関西大学高槻キャンパスのアイスアリーナを拠点にする。2年後に控える夢舞台へ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)習得を目指す。「跳んでくる選手が増えてくると思うので、必要になってくると思っている」と自らに課題を課した。

18日開幕の四大陸選手権(台北)、世界選手権(3月30日開幕・米ボストン)では、銀メダルが続く。「また準優勝…という感じなので、今度こそは優勝したい。両方ともいい演技をして、自分の実力を出すことに集中したい」と頂点を見据える。

世界選手権出場のため、4月1日の関西大学入学式には出席できない。高橋大輔さんや織田さん、町田樹さんら偉大な先輩と同じ学部を選んだ宮原さんは「大学に入ってからもしっかり結果を出したい。スケートをもっともっと頑張らないといけない」と、関大生スケーターとしての抱負を語った。
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