人間健康学部・安田忠典教授のゼミ生が田辺扇ケ浜海水浴場で運営する海の家「ヘゼリヒ」

関西大学人間健康学部・安田忠典教授のゼミ生が、和歌山県田辺市の田辺扇ケ浜海水浴場で海の家「GAZELLIG(ヘゼリヒ)」をオープンした。7月19日から8月31日までの営業。メニュー作りや食材の調達、接客のシフトまで大学生だけで海の家を運営。20人のゼミ生が、交代で現地に住み込んでいる。

【写真】10年前の関大生海の家は…こんな感じでした

リーダー役の人間健康学部4回生の祖田友(ゆう)さんによると、1日の売上は平均2~3万円、夜営業がある週末は7万円ほどになるという盛況ぶりだ。ゼミ生の表情も、海のようにキラキラ輝いていた。

田辺扇ケ浜海水浴場の関大生運営の海の家「ヘゼリヒ」

関大は、2016年に和歌山県、田辺市と地域活性化に関する連携協定を締結。同市の観光協会から、ファミリービーチとしても人気の海水浴場の海の家の運営を委託された。コロナ禍の期間は営業できなかったが、22年から再開しこの夏が通算8シーズン目の営業。例年約7万人の海水浴客が訪れるが、24年は南海トラフ地震臨時情報などによる海水浴場閉鎖の影響で約3万人止まりだった。

店名の「ヘゼリヒ」は、オランダ語で「居心地の良い場所」を意味する。祖田さんは「安田ゼミの活動で“幸せ空間”というか、何か異なる価値観の人とか触れ合えるような…お互い受け入れ合って、自己表現できる環境を創るような活動をやっていて、そういうお店を創れたらいいなというのがそもそも最初にあって、そのままお店の名前にした」と思いを込めた。

異なる価値観の人たちが交流できる幸せ空間のコンセプト通りに、メニューはうどん、冷やし中華、韓国風ヤンニョム冷麺、カレー、タコライス、ガパオライス…と多国籍料理がメイン。海の家らしいかき氷や、ビール、コーラなどが並ぶ。「地元の人も来るし、大学生も来る。いろんな人としゃべれるので、けっこう楽しいです。お客さんとコミュニケーションを取れるのがやっぱり楽しいです」と、キャンパスから100キロ以上離れた地でのゼミ活動を語った。

ガパオライス(税込800円)とかき氷(同400円)そして海!

「いろんな経験がしたい」と思い、安田ゼミに入ったという祖田さん。海の家はあくまでゼミの活動の一環で、リゾートバイトではない。「バイトとは違って、自分たちで一からやっていく楽しさとか、友だちと何か一緒に創り上げていうっていうのは、なんか楽しいと思えるから、それでも全然やりたいです!」と、かけがえのない経験になっているという。

晩夏に差しかかり、営業も残り半月ほど。「誰でも気軽に来られるように居心地の良い場所を今後も創っていきたいので、田辺に人が来てくれるのもやっぱりうれしいですし、メニューも子どもから大人、外国の方とかけっこう幅広い人が食べられるようにはしているので、来てほしいです!」と呼びかけていた。【佐野日向子】

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