4月からひとり暮らしを始める関西大学の新入生を対象にした「新入生歓迎の集い2024」が3月31日、千里山キャンパスの100周年記念会館で行われ、819人が参加した。
新入生同士の交流を深める応援企画は、2018年にスタート。コロナ禍で実施できなかった時期を経て、2024年で5度目の開催。19年以来、5年ぶりの飲食を交えての会となった。
関大生になる1日前に開かれた〝フライング入学式〟。前田裕学長(68)は「あえておめでとうとは言いません。あすに、お祝いの言葉を取っておきたい」とスピーチ。「いま、親元を離れて不安だなと思う人?」と尋ねると、多くの新入生が手を挙げた。
前田学長は「困ったことや悩んだことがあったら、ひとりじゃない。必ず、誰かに相談をしてください。誰かに、話をしてください。あすからは、みなさんは関大ファミリーです。これから関大ファミリー、楽しんでください」と呼びかけた。新入生のはやる気持ちを察した芝井敬司理事長(68)は「みなさん、まだ入学していません。あす、入学式必ず出てくるように」と笑顔で話した。
熱気に包まれた新入生歓迎の集い。インスタグラムで、お互いの連絡先を交換し合う〝大・インスタ交換会〟となった。山口県から外国語学部に入学した宮田野花さんは、同じ学部の4人同士で連絡先を交換。「明るい校風にひかれて選びました。入試が終わってから怠惰な生活を送ってきたので、早起きできるか不安。1限、やばいかもしれない…」と表情をゆるめた。
スペシャルゲストとして、大阪のラジオ局・FM802の人気DJ樋口大喜さん(だいき、32=14年法卒)と2025年大阪・関西万博のマスコットキャラクター「ミャクミャク」が登場。関西大学万博部の学生とトークセッションを行い、新入生とともに記念写真に収まった。
樋口さんは「自分の学生時代をすごく思い出したのと同時に(1回生は)もう15年前なのか…。自分の学生時代ってどんな感じだったかなっていうのをすごく思い返しました。本当に自分の好きなものを見つけて、自分の心に正直になって、まっすぐに突き進んだ先にいろんなものが見えてくるんじゃないかなって思いますね」と、新しい関大生に言葉を送った。
JR東京駅横の関西大学東京センターでも3月20日、東日本エリアから関大に進学する新入生を対象にした「新入生歓迎の集いin東京」が開かれ、新入生27人が参加。5人の在学生、卒業生への相談では「生活費はどれくらいかかるか」「寮生活はどんな感じか、馴染めるか」などの質問が飛び出した。
関大卒業生が経営するたこ焼きチェーン「道頓堀くくる」提供のタコや生地、ソースを使った〝たこパ〟で親睦を深めた。
東京都から法学部に入学する山崎未愛(みいな)さんはフィギュアスケート選手。「高橋大輔さんとか町田樹さんとか宮原知子さんとか有名な選手が卒業していて、部活もすごく充実して、一生懸命やっていることを知っていたので、ぜひ入って、一緒に活動したいと思って関大に入った。大阪のテンポとかノリとかについていけるのか…」と、大阪での新生活に思いをめぐらせていた。【小野桃子、佐野日向子】
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