大阪府吹田市の関大前通りに7月30日、中華料理チェーンの「大阪王将 関大前店」がオープンした。大阪王将の数十メートル先には、千里山キャンパスに通う関大生にはおなじみの「餃子の王将 関大前店」があり、学生街の至近距離に2つの「王将」が立ち並ぶ異常事態になっている。
関大前で実現した突然の〝王将戦〟に、戸惑う関大生も。どちらも中華料理、特にギョーザを売りにするだけに「どうして同じ〝王将〟が2つあるのですか?東京の実家近くには、餃子の王さまという店もあるのですが…」(社会学部2回生の男子学生)と首をかしげる。
1967年(昭和42)に京都で創業したことから、大阪王将と区別する意味で俗に「京都王将」と呼ばれる餃子の王将。関大前店は1977年(昭和52)11月に開店した。現存する大阪府内の餃子の王将チェーン店の中では、最古の歴史を誇るという。
餃子の王将をチェーン展開する王将フードサービスの担当者は、王将という名のチェーン店が2つある理由について「大阪王将はもともと弊社のフランチャイズ店で大阪·京橋で営業していましたが、その後、独自に店舗展開するようになり、弊社とは袂(たもと)を別っています。運営会社は株式会社大阪王将です」と経緯を説明。餃子の王将と大阪王将は、全く無関係の会社·チェーン店であることを強調した。
前出の担当者は「紛らわしいことでご迷惑をおかけします」としながらも、続けて「餃子の王将関大前店は昭和52年に開店し、以来40年以上の長きにわたり、関大生をはじめ、地域の皆様にご愛顧いただいております。当社は当社の創業以来の精神に則り、美味しい料理を提供し、お客様から褒められる店づくりに邁(まい)進しており、おかげさまでこのコロナ禍にあっても多くのお客様からのご支持をいただいております」と自信をみせた。
関大前のように、餃子の王将の近隣に大阪王将の店が出店する仁義なき?ケースは「大阪のように出店数の多い地域では、出店するケースもあります」(担当者)とする。ギョーザ6個の値段は、餃子の王将242円、大阪245円。あなたはどっちの王将が好きですか?
【関連記事】