関西大学で春学期の対面授業が再開された6月21日、学生・教職員3万5000人を対象にした新型コロナウイルスワクチンの職域接種が千里山キャンパスで始まった。
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同キャンパスの新関西大学会館北棟1階ホールに接種会場が設けられ、この日は学生2人を含む40人がワクチン接種を受けた。6月中は関西大学の産業医や保健管理センターの看護師が接種し、1日最大90人程度の接種態勢。大阪医科薬科大(高槻市)の医師や看護師が応援する7月からは、1日約900人程度の接種が可能になる。
関大ではインフォメーションシステムを通じ、学生約3万人を対象に希望調査を行った。現時点で1万1000人が接種を希望しているが、1000人は「希望しない」と回答。6000人が保留しており、そもそも調査を開封していない学生が1万2000人いる。関大生の間では様子見ムードが強そうだ。
当面は、基礎疾患保有者や実習、留学などで接種証明が必要な学生を優先。6月18日までに希望調査で「希望する」と回答した学生には、6月24日から予約システムの案内を送るとしている。
接種を受けた大学職員の藤原麻奈さん(55)は「接種は秋くらいかな、と思っていたので、大学で接種できるのはすごくありがたい。全然痛くなかった。インフルエンザワクチンや採血の注射のほうがよっぽど痛い」と話した。
米モデルナ製ワクチンの確保や、会場設営などに尽力した関西大学の中村匡志総務課長(49=94年経済卒)は「ワクチン接種を希望する学生に、問題がないよう環境を整えた。接種はあくまで任意。理事長からのメッセージも、ウェブサイトに掲載している。メリットやリスクをしっかり意識した上でお越しいただきたい」と呼びかけた。
ワクチン接種後に副反応などの症状が出て授業を欠席する場合、接種日を含む4日以内ならば欠席届(無断欠席にならない公欠)の申請対象になるという。
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