関西大学は11日、春学期の対面授業を再開する6月21日から関大生・教職員約3万5000人を対象に、新型コロナウイルスのワクチン接種を開始すると発表した。
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2002年から連携協定を結ぶ大阪医科薬科大(大阪府高槻市)や、地方自治体の協力を得た。関西大学は医学部や付属病院を持たないが、医療系大学とタッグを組むミラクルで職域接種のネックとなっていた打ち手を確保した。
6月14日以降に、インフォメーションシステムなどを通じて学生からの受付を開始する予定で、接種は任意。基礎疾患を持つ学生や、留学・実習などで接種証明が必要な学生を優先する。
ワクチンは米モデルナ社製を使用し、接種会場は千里山キャンパスの新関西大学会館北側1階ホールを予定している。6月21日の開始直後は関西大学の産業医や保健管理センター・第一診療所の看護師が接種するため小規模で行われるが、大阪医科薬科大の医師、看護師などの医療スタッフが応援し7月ごろから接種が本格化。9月上旬までに、ワクチンを打ち終えたい意向だ。
ワクチン接種の副反応で、授業を休む場合の扱いについて関西大学は「ケースバイケース。教務センターや、授業担当者に相談してほしい」(広報課)とした。多くの学生や、保護者が気をもんでいたワクチン接種。関西大学が異例のスピードで筋道をつけた。
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