関西大学体育会サッカー出身のプロサッカー選手・西原拓夢さん（にしはら・たくむ、28＝2015年人間健康卒）が立ち上げたクラウドファンディングに、60万円の目標額を大きく超える約110万円（4月6日現在）が集まった。
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カンボジアリーグ1部のTIFFY アーミーFCの選手だった西原さんは2021年1月、プレー中に相手選手に膝を蹴られ、数日後の練習で右膝靱帯を断裂。手術が必要と診断され、チームから契約を解除された。「再びピッチに立ち、ゴールを決める姿をお見せします！」と、手術後のトレーニングや渡航費用などの資金をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で募り、同部関係者などが協力を呼びかけるなどして拡散。支援の輪が大きく広がっている。
サッカー部在籍中は、トップチームに入れなかったという西原さんだが、プロへの夢を諦めきれず就職活動を蹴って社会人サッカーリーグのFC Tiamo（ティアモ）枚方へ入団。16年から東南アジアに単身渡り、トライアウトに合格したミャンマーでプロ生活をスタートさせた。
「ACL（アジアチャンピオンリーグ）でJリーグのチームを倒す」ことを目標にラオス、タイ、カンボジアのチームを渡り歩いた。さらなる活躍が期待された今季を前に、無念のケガに襲われた。日本の病院で診断を受けた西原さんは「後十字靱帯断裂と、半月板損傷でした。全治9カ月。今季はプレーできませんが、リハビリやトレーニングでいち早くピッチに戻りたい」と現状を明かした。
プロになって以後も、シーズンオフは千里山キャンパスを訪れ、練習する。関大関係者による支援の輪の広がりに「本当にうれしい。大学の同級生や後輩たちが呼びかけてくれた」と感謝。〝関大パワー〟にも驚きを見せる。
カンボジアに限らず、東南アジアのプロサッカーリーグへでの復帰を視野に入れる西原さんは「より多くの人に思いが届いて、みんなに力を貸していただきたい。ピッチに戻って全力で、応援してくださる人に活躍を届けたい」と不屈の闘志を燃やしていた。
西原拓夢さんのクラウドファンディングページhttps://camp-fire.jp/projects/view/398183
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