関西大学と、関大生の保護者会・関西大学教育後援会、関西大学生協などが、コロナ禍の関大生を食で応援する企画を次々と打ち出した。
関西大学生協は1月13日から15日までの3日間、大阪府生活協同組合連合会(大阪府生協連)から緊急の「食の支援」として米2キロ、レトルト食品、餅、缶詰など総重量7.2キロの食料を配布した。
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大阪府の生協で構成される大阪府生協連では、新型コロナウイルスの感染拡大でアルバイトが減少するなど学生から経済的な不安や悩みが多く寄せられているとして、府内の16大学の学生に2000食を無償提供。関大には400食が割り当てられた。
関大生協業務本部ゼネラルマネージャーの大浅田浩一さん(58)によると、生協の組合員ではない関大生からの応募可能とし、割り当て数の2倍にあたる800人の応募があった。「アルバイトがなくなって下宿生の生活費が足りないとか、バイトの給料が減額されたとの声が寄せられた」と明かす。
下宿生で経済学部3回生の一色優作さんは、所属するゼミの教授から学内でのバイトを回してもらっているという。故郷の愛媛県へは、家族や祖父母への感染を防ぐため帰省しなかったといい「コロナが大きい。けっこうな量なので助かるかな」と声を弾ませた。
北海道旭川市出身の守屋勇雅さん(政策創造2)は、営業時間の時短要請で居酒屋バイトのシフトを削られ、ウーバーイーツの配達員も兼ねている。成人式出席のため早くから帰省を決めたが、式は中止になった。「バイト代も減ってきてかなり助かる」と話し、7・2キロの食料を抱えていた。
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