関西大学千里山キャンパス

関西大学は22日、新たに関大生1人の新型コロナウイルス陽性が判明したと発表した。15日にキャンパスへ入構しており、一部の学生や教職員と濃厚接触した可能性があるという。大学が保健所などと連携して確認を進めている。性別や在籍学部などは、明らかにしていない。

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この学生は17日に発熱の症状を訴え、21日にPCR検査を受け感染が判明した。入院予定だという。4月14日に学生1人の陽性が確認されて以降、教職員・学生を合わせて感染者の累計は7人。7月16日からの1週間で関大生6人の感染が分かっている。

一方、関西大学は20日、9月21日に始まる秋学期の授業を原則対面授業で行い、オンデマンドによる遠隔授業を併用した形態で実施すると学生に周知した。都内の私立大学数校が、秋学期も原則オンライン授業にすることを決定したのとは対照的。この時期としては異例となる「対面授業」を早々と発表した。

秋学期の詳細は8月上旬を目途(もくと)に周知するとしたが、大学関係者によると「3密」を防ぐため、学生250人以上が受講する授業については対面とせず、オンデマンド配信授業にする方針だという。

関大生のコロナ感染者が次々と判明する中、秋学期からの対面授業本格再開に学生の間にも賛否両論があるが、教員の間でも突然の方針決定に戸惑う声が少なくない。ある関係者は「学生からの感染を恐れている高齢の教授の反発が大きい。秋学期が対面授業になるなら辞めると公言する先生もいる」と話した。

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