関西大学は、6月8日から現役関大生による「なんでもオンライン相談」の取り組みを本格的に開始する。関大生からの質問や相談に、25人の授業支援SA(スチューデント・アシスタント)がシフトを組み対応。関大LMSのチャット機能やウェブ会議アプリZoomを使い、学生生活のさまざまな相談にオンラインで乗る。
コロナ感染拡大の影響で春学期がオンライン授業になり、関西大学広報課によると4、5月だけで操作方法などシステム関連の問い合わせだけでも1万件が寄せられたという。質問も授業内容や経済的支援、アルバイトのあっせん依頼など多様に渡りつつある。
関西大学では学生生活や奨学金など内容ごとに相談窓口が分かれているが、新入生にはわかりにくいとの声もあった。関大LMS上にオンラインの総合窓口を置くことで、関大生からの相談を担当部署に振り分け。大学職員のサポートを受け、関大生の担当者が随時回答していくという。
対面授業のアシスタントをしていた授業支援SAの雇用を守る意味合いもあるという。授業のオンライン化で仕事が激減した関大生SAを回答者に登用。25人が1人1日2時間ごとのシフト制を組み、関大生の生相談に答える。
「なんでもオンライン相談」は7月22日までの予定で、当面は関大生から寄せられた質問に翌日の回答を目指す。関西大学の担当者は、より多くの学生にスピーディーな対応をするとともに「学びの現状や課題をリアルに把握したい」としている。
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