関大前から一番近い映画館・第七藝術劇場をPRする早瀬周子さん

関西大学千里山キャンパスから一番近い映画館・第七藝術劇場(大阪市淀川区十三本町)が、関西大学の学生や教職員を対象に、通常一般1800円の入場料金を1000円に割引する(一部対象外あり)。来年3月31日までの期間限定で、映画好きの関大生にはうれしいサービスになる。

〝ナナゲイ〟の愛称で親しまれる第七藝術劇場は、阪急十三駅徒歩3分にあるレジャービル・サンポードシティービル6階にある1スクリーン96席のミニシアター。「カメラを止めるな!」などの話題作からドキュメンタリー、インディーズ作品まで1日5作品ほどが上映されている。

2017年5月に阪急淡路駅そばにあった淡路東宝が閉館するなど、関西大学千里山キャンパス周辺にあった映画館は次々と閉館。関大生にもおなじみの十三にある第七藝術劇場が、関大前から一番近い映画館になった。同館の復活を記念して制作された谷村美月主演の映画「かぞくのひけつ」は、関西大学出身の映画監督・小林聖太郎さん(47=94年法卒)がメガホンを取った。

第七藝術劇場スタッフの早瀬周子さん(23=17年商卒)は、4回生の時に北村和希監督の映画「無味無臭な人間たちへ」をプロデュース。関大の人気ラーメンサークル・めんこいの創設者で、関大での4年間を映画研究部とラーメンに全力を注いだ。映画への情熱が高じて、今年2月に勤めていた会社を辞めて転職。ナナゲイは関大生時代、映画研究部の先輩に連れられてきた映画館だった。

【写真】早瀬さんがプロデュースした映画「無味無臭な人間たちへ」のクランクアップ

関大生御用達の映画館として利用してほしい。早瀬さんはその一心で、社長に直談判して今回の割引サービスを実現させた。「関西大学は当劇場から一番近い総合大学。千里山キャンパスから一番近い劇場という自負もある。地元の映画館として使ってほしい」と熱く語る。劇場窓口で学生証、職員証を提示すると割引が受けられる。

ナナゲイの姉妹館で、同じビルの5階にある映画館・シアターセブンでの上映作にも〝関大生割〟が適用される。シアターセブンは自主映画の上映会やトークショー、お笑いライブなども行われる多目的ホールも併設。千里山キャンパスからのアクセス至便で、学生団体のイベント開催や演劇の公演でも使えそうだ。

関大生が映画館に足を運ぶハードルを下げたいと、早瀬さんは話す。「他にいろいろな娯楽がある中での1800円。せめて値段を安くして観に来てほしい。劇場ができるのはそれくらいなので…関大生の〝いまやりたいこと〟に、映画を見ることを入れてもらったら」。銀幕に魅せられた卒業生が母校へ贈る粋な恩返し。いやあ、映画って本当に素晴らしいものですね…。

第七藝術劇場では12月1日から7日まで、注目作「あみこ」が上映(各日午後8時50分から)。初日は上映後、山中瑶子監督の舞台挨拶が予定されている。

【第七藝術劇場公式ウェブサイト】http://www.nanagei.com

【公式ツイッター】 https://twitter.com/7_gei

【シアターセブンウェブサイト】http://www.theater-seven.com/

【公式ツイッター】https://twitter.com/juso_theater7

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