UME・TEMMAを販売する関大生=23日、天神橋筋商店街

関西大学社会学部黒田勇ゼミの女子学生が中心になって開発した梅サイダーUME・TEMMA(うめ・てんま)が23、24日の両日、天神祭でにぎわう天神橋筋商店街内に設けられたブースで販売され、用意された約400本が完売した。

UME・TEMMAは大阪天満宮の祭神・菅原道真とゆかりの深い梅の果汁と、天満宮の地下水・天満天神の水が原料。ラムネのトップメーカー・ハタ鉱泉(大阪市)で生産され6月3日から市販されているが、関大発の商品としては異例の大ヒットに。すでに1万本以上が売れ、追加生産が決定されるなどうれしい悲鳴を上げている。

【写真】関大生女子が浴衣姿でUME・TEMMAをPR

涼しげなガラス容器が、参拝客や外国人観光客のハートをグッとつかんでいた。「天神さんのご利益がある梅サイダー、いかがですか〜」。天神橋筋商店街の4つのブースでは、黒田ゼミ生約15人が販売。ご利益があるように…と梅果汁が5%入ったサイダーは、猛暑もあってか飛ぶような売れ行きだった。

春学期試験を終えた足で天神橋筋商店街にかけつけた長田芹奈さん(21=社3)は、浴衣姿でUME・TEMMAを道行く人に販売。「友人がSNSを通じて拡散してくれて、人のつながりで関大生にも知ってもらえている。外国人観光客が1ケースまるごと買ってくれたり。受験生には、社会学部やメディア専攻のPRにもなる。秋や冬でも売れる方法を考えています」と手応えを感じている。

千里山キャンパスの黒田研究室に山のような在庫が置かれ、女子学生が飛び込み営業で飲食店などにUME・TEMMAの販路を広げている。関西大学生協での販売や関大前、天神橋筋商店街の飲食店などでメニューに採用されているほか、大手スーパーの一部店舗で販売されることが決まった。神ってる勢いで、年10万本の目標販売本数を達成する。

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