「大阪ドンキホーテ」に出演する俳優の木下健さん

3月23、24日に大阪市中央公会堂大集会室で行われる劇団Patch(パッチ)特別公演「大阪ドンキホーテ〜スーパースター Patch ver.〜」に、関西大学演劇研究部学園座の座長だった木下健さん(32=09年法卒)が出演する。

“関西版D-BOYS”と呼ばれるワタナベエンターテインメントの演劇プロジェクト・劇団Patchが、大阪を舞台とした人間ドラマを上演。大阪市主催の演劇鑑賞会として行われ、2010年の劇団鹿殺し10周年記念公演「スーパースター」の再演となる。脚本の丸尾丸一郎さん(40)と演出の菜月チョビさん(39)を鹿殺しから迎え、出演者を一般公募。木下さんはオーディションに合格して、キャストに名を連ねた。

木下さんは8年前に「スーパースター」を観劇したことがある。あこがれの舞台を前に「よく観ていた鹿殺しの作品に出られる。うれしいですけど、本当に厳しいです」と話す。演出の菜月さんからは“人生で悔しかったことや、挫折したことをすべて出してください”とダメ出しの嵐。Patchのメンバー以上に、必死のパッチで食らいついている。

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関大卒業後は大手家電量販店に勤務していたが、演劇を本気でやろうと退社。劇作家で俳優の内藤裕敬さん(58)率いる南河内万歳一座の公演「びっくり仰天街」に出演した。東京、大阪、福岡での巡業を経験し「他の役者とのレベルの違いを感じました。まったく成長できていない…」と振り返るが、内藤さんから授かった数々の金言を胸に新たなステージへ立つ。

アイドル劇団との競演で、衣装も派手。歌やダンス、殺陣(たて)もあるという。新境地に挑戦する木下さんは「すごくわかりやすい作品です。誰が見てもわかるし、演劇はおもしろいと思ってもらえる。リラックスして見てください!」と関大生にメッセージ。イケメンが揃うPatchの面々にビジュアルでは負けるが、インパクトで超えてみせる。

【公演日時】3月23日(金)午後6時30分、3月24日(土)午前11時30分/午後4時

【会場】大阪市中央公会堂大集会室

【料金】一般2000円、学生1000円

【公式サイト】http://www.west-patch.com/event

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