五輪報告会に出席した宮原知子さんに、700人の関大生が「おかえり」(撮影・白井康平)

平昌五輪フィギュアスケート女子で4位入賞した宮原知子さん(19=文2)が8日、関西大学千里山キャンパスに凱旋。五輪報告会に出席し、700人の関大生から“おかえり”のポスターで祝福された。芝井敬司学長(62)からサプライズで金メダルを贈られ、22年北京五輪へ気持ちを新たに。フィギュア世界選手権(21日開幕・ミラノ)出場後、4月から文学部英米文学英語学専修に復学する。ブームスポーツでは、宮原さんの会見での一問一答を全文掲載する。

ひときわ大きな拍手が沸き起こった。芝井学長が手にしていたのは、金メダルだった。五輪フィギュア女子フリーでの演技を見て、62歳の目が涙で潤んだという。「“一歩届かなかった”って…そんなことはないよね!?人に力と勇気と、素晴らしさを与える演技だったと思う。本当に素晴らしい演技をしてくれた。みんなの総意です」と学長裁量の経費でメダルを発注。感動の演技を見せた宮原さんへの感謝を込めた。

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五輪報告会の予定になかった、粋なサプライズ。運営の大学職員さえ知らなかった。宮原さんも「まさか…いただけるとはまったく思っていなかった。本当にうれしいのと、金メダルにふさわしい選手になれるように頑張っていきたい」と背筋を伸ばす。レプリカの金メダルではあるが、ズシリと来る重さや関大生、大学関係者の思いは変わらない。

スピードスケート女子で2つの金メダルを獲得した高木菜那さん(25)からは、メダルを首にかけさせてもらい一緒に写真を撮ったという。「すごく重みがあって。やっぱりメダルを獲らないといけないなと肌で感じた。一番いい色を自分が(首に)かけることができるまで、まだまだしっかりやることがある」と、4年後へ向け新たな目標もできた。五輪後は家族と肉をガッツリ食べた、と笑う素顔は19歳の女子大生。すでに本格練習を再開し、イタリアでの今季最終戦に臨む。

大舞台での自己ベスト更新は、大きな自信になった。「自信をもって今回のようにしっかりやれば、できるという手応えをつかむことができた。五輪での気持ちを思い出して、楽しく滑ることを大事にしたい」。オリンピックでたたき出した222.38点は、数字以上に価値あるものになった。4月からは千里山キャンパスに戻って来る宮原さん。夢に向かって頑張りましょう!と関大生にメッセージを送った。【白井康平】

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