エコでクリーンな学園祭が危機に立たされている。関西大学統一学園祭の模擬店で使われる紙皿や紙コップには、5年前からリサイクル可能なエコトレイ容器を導入。4日間で約10万枚の容器がリサイクルされているが、回収や分別方法を来場者に案内する関大生ボランティアの数が不足している。【写真・関西大学統一学園祭の模擬店で使われているエコトレイ容器】

毎年約100人を超えるボランティアスタッフがいたが、今年は半数の50人ほど。千里山キャンパス内には10カ所の専用回収所が設置される予定だが、人の配置がままならないという。関西大学エコトレイプロジェクトの福島匡人さん(まさと、21=システム理工4)は「人が少ないと負担も大きくなる。1日だけでも参加OKです」と、スタッフ探しに奔走している。

関西大学では他大学の学園祭に先がけ、すべての模擬店でエコトレイ容器の使用が義務づけられた。割り箸や紙コップのリサイクルも軌道に乗っている。「エコやボランティアが実践的にできて、達成感がある。人と人とのつながりもできて、みんなと仲良くなれます」と同志を募る。福島さん自身もサークルを辞め〝学園祭何もすることがない〟と思っていた際に参加を決めたという。

4日間で211の模擬店が出店予定。エコトレイプロジェクトの面々には各模擬店へ容器の供給や回収を担い、ゴミを劇的に減らしているという自負がある。「学園祭期間中は大学生にしかできない、今しかできないことをやってほしい。充実した学園祭になるのは間違いないです」。エコトレイの灯を消すなー。

【お問い合わせ】関西大学エコトレイプロジェクト 公式ツイッター @kandai_ecotray

公式ホームページ https://ecotray2017.wixsite.com/ecotray2017

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