本田真凜さん(16=関大高等部1年)が、新しいショートプログラム(SP)の曲名を「The Giving」(ザ・ギビング)と明かした。米国出身の歌手マイケル・W・スミスが、2000年に発表したアルバム「FREEDOM」に収録したピアノ曲。関西大学アイススケート部の濱田美栄コーチ(57)が、毎日持ち歩いている1曲だという。

8月、濱田コーチが運転する車に同乗した真凜さんが、たまたま車内で流れたピアノの旋律に〝一目惚れ〟。衝撃的なほど、素敵な曲だったと振り返る。「曲名教えて下さい!みたいな感じで。聴いた時にイメージができて、今までに出会ったことがないような、もうすごいこれだ!っていうプログラム」と、晴れやかな笑顔を見せる。

濱田コーチは「ザ・ギビングという曲なんですけど、神様のプレゼントがもらえるような曲。私も好きでよく聴いている曲で、真凜が私もこれで滑ってみたいというので…。美しい神様からのメッセージの曲です」と、真凜さんの運命も変えつつある〝人生の1曲〟を説明する。

真凜さんはシニアデビューをVで飾った9月のUSインターナショナルクラシック後、振付師のマリーナ・ズエワさんの下でプログラム作りに励んだ。6日のジャパン・オープン前日練習で初披露。「最初に曲を決めた想像と同じ、素敵なプログラムができた」と声を弾ませた。

これを滑るからには、本当にちゃんと滑ってほしいー真凜さんは濱田コーチからかけられた言葉に、曲に込められた思いや重みを感じている。超異例のSP変更にも、濱田コーチは「彼女はすごく気持ちだけなんで…。気に入ったらパッとできるし、気にいらなかったらできないし。真凜にぴったり。流れのある滑りというのが彼女の良さなので、いいところがでるかと思っています」と感性を信頼する。

佳境に入ったフィギュアスケートの今季シーズン。「The Giving」は本田真凜さんの〝神曲〟となるか。【写真・濱田美栄コーチの指導を受ける本田真凜さん=関西大学たかつきアイスアリーナ】

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