関西大学千里山キャンパスで学生の財布を盗むなどしたとして、兵庫県警東灘署は22日までに、窃盗の疑いで大阪市淀川区に住む無職の男(29)を再逮捕し、追送検した。

今年1月、同署が別の容疑で逮捕。余罪を追及したところ、同キャンパスで21件の窃盗に関与したことを認めた。男は阪大の卒業生で、母校の豊中キャンパスなどでも犯行を繰り返していたという。

大学関係者によると千里山キャンパス内では昨年、凜風館2階の食堂を中心に置き引きが多発。男は、関大生が席取りのためにテーブルに置くかばんから、財布などを抜き取ったりしていた。

「学生がごはんを買う時に、財布は持って行きますよね。でも、学生が一度席に戻って、またお茶をくみにいったりする間を狙ったりしていた」(関係者)と狡猾。関西大学生協でも注意喚起のアナウンスや、防犯カメラを設置するなどの対策に追われた。

被害に遭った関大生の中には、留学生もいた。男は千里山キャンパスと阪大豊中キャンパスを中心に55件、約100万円相当を盗んだとされる。【写真・混雑する凜風館2階の食堂。容疑者は席取りのため置いた学生のかばんを狙っていた】

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