関西大学は10日までに学内インフォメーションシステムなどで、大学公式以外の履修管理、時間割アプリが出回っているとして、学生に注意喚起した。広報課では「個人情報が漏洩する危険性があるので、絶対にやめてください」と、安易に利用者IDとパスワードを入力しないよう呼びかけている。

大学公式以外の履修管理アプリについて、近畿大学や青山学院大学などではユーザーの学生に削除とパスワード変更を求めている。関大では現時点でそのような対応は取っていないが「他大学がさらに踏み込んだ措置を取るならば、本学としても考えざるを得ない」(広報課)としている。

ITセンターの職員が、学生のIDとパスワードを入力させるアプリが出回っていることに気づき、7日にITセンターの公式ウェブサイトなどに掲載。教員のツイッターなどで危険性が拡散されている。

IDとパスワードが業者や他者に知られることで、メールの乗っ取りや履修登録、提出課題の改ざんなどが起こる可能性があり、決められた方法以外の学外アクセスを禁じた学内の情報システム利用規定にも違反するという。

関西大学広報課によると、現在までにトラブルに遭った学生の報告こそないものの「簡単に外でIDやパスワードを入力することは、絶対にしないでほしい」と念を押した。【画像・関西大学ITセンターも、公式ウェブサイトで注意を喚起した】

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