【初代代表も涙!BELLY DIVASが卒業公演 】関西大学のベリーダンスサークル・BELLY DIVAS(ベリーディーバス)の卒業公演が2月18日、千里山キャンパスのKUシンフォニーホールで行われた。2013年入学の6期生にとって、4年間の集大成となるステージ。舞う度に漂う色香はホール全体を包み込み、あまりの妖艶さに200人の観客は息を飲んだ。

エンディング直前、一列に並ぶ6期生の7人。6代目代表の谷本実優さん(22=政策創造4)が、中心に立っていた。「気づけばいつもこの7人で笑いあっていました。みんながいたからここまでやってこれました。本当にありがとう」と、同期たちに挨拶。大学生活の全てをベリーに献げた谷本さんの目には、涙が光っていた。

キラキラ輝く女子大生のディーバたち。舞台に上がるために流した汗と涙は、半端ではない。踊りに込めた思いが、客席に伝わっていく。ステージ上のメンバーが一瞬、舞う戦士のように見えた。【写真・卒業公演を行ったBELLY DIVAS=KUシンフォニーホール(撮影・岡田拓也)】

客席の最前列で、号泣している人がいた。BELLY DIVASの創設メンバーで、初代代表の松本美紀子さん(28=12年文卒)だ。「母親のような気持ちで見ていた」と、ベリーダンスが全てだった自らの学生時代を振り返り目頭を押さえていた。

BELLY DIVASは、2008年に創設。松本さんが、ミクシィの関大掲示板へ書き込んだサークル立ち上げのひと言から始まった。今年で10周年。関西大学統一学園祭や学外のイベントで活躍するサークルでありながら、正式な顧問を持たず、指導は先輩から後輩へと代々受け継がれてきた。

練習場所も部室もなかった。公認サークルになるのが目標だった。松本さんは「BIGホール前のガラスの反射を利用して練習をしていた。部員勧誘の時期には衣装を着て、鐘を鳴らして歩いていた」と笑う。今では準公認サークルに。BELLY DIVASに入りたくて、関大に入学したという学生がいるまでの人気サークルへと成長した。

4月には10期生を迎え、10周年イベントへの取り組みも始まる。「練習場所、部室、ステージ。あるだけで本当にありがたい。正直、このことを忘れてしまっていた時期もあった。これからも初心を忘れずにいてほしい」。卒業生と現役生の情熱が入り交じったステージに、新たな春の訪れを感じた。【山本朝子】

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