関西大学で行われているICT(情報通信技術)を使った面接トレーニング

関西大学とNTT西日本が共同開発する就活生向けの面接練習システム「ICT面接トレーニング」が23日、千里山キャンパスで行われた模擬面接イベントで試験運用された。

システム理工学部とNTT西日本の英知を結集したICT(情報通信技術)が、面接で悩む関大生の味方になる。350人が集まったイベントでデモが行われ、就活生9人がガチ面接の雰囲気でトレーニングを体験した。【写真・関西大学とNTT西日本が開発する面接練習システムを就活生が体験した=23日、千里山キャンパス】

音声テキスト化技術が、面接でのやりとりを読み取る。リストバンドが、脈拍数が変動するタイミングや身ぶり手ぶりを測定。顔認識カメラは、表情や目線を抽出する。約20分の面接で、データを可視化。良かったところを教えてくれる関大独自の有能システムだ。

トレーニングで面接官が「あなたを飲み物に例えると何ですか」と、就活生の意表をついた質問をした。解析されたデータから、就活生はこの時、意外にも脈拍数が落ち着いたことが分かった。

他にも面接官の評価との関係性や表情の特徴、言葉のひげと呼ばれる「え〜っと…」などの間投詞の数なども分かる。主観に左右されがちだった面接のアドバイスが、客観的なデータによるものに。気づかなかった長所を知るきっかけにもなる。

すでに就活で3社の面接を受けた與那城(よなしろ)風花さん(21=社3)は「客観的なデータを示してくれるので、関大で1回は受けておくといいと思う。良いところ、悪いところを意識するきっかけになる」と反応は上々。キャリアセンターは学内での就活イベントなどで、関大生に体験を呼びかける。

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