関西大学統一学園祭3日目の5日に行われた関大No.1お笑い決定戦「LAUGH&PEACE お笑い王決定戦2016」は、法学部3回生の漫才コンビ・ピンチパーマが優勝した。【写真・お笑い王決定戦2016を制したピンチパーマの山根蘭丸さん(左)と植松遼平さん】

ピンチパーマは、植松遼平さん(20)と山根蘭丸さん(21)の法学部3回生コンビ。2014年の第5回大会では、初出場でVをつかんだ。山根さんは「在学中の4連覇を目指そう」と高みを目指したが、植松さんから解散を切り出した。

目標にしていた舞台で本懐を遂げ、張りつめていた糸が切れた。植松さんは「個人的には、なかったら寂しかった。去年の学祭、やっぱりやろうということになった」と心が揺れた。昨年のお笑い王決定戦を前に再結成。スタンドマイクの前に立ったが、2位に終わった。

初めて負けた。山根さんは「1カ月くらい何も手がつかなかった。“お前おもんない”と言われたみたいで。でも、新たな目標ができた」と振り返る。夏休みからネタを合わせ、他の出場8組を圧倒。BIG100ホールを再び笑いの渦に巻き込み、2年越しのリベンジを果たした。

審査員を務めた総合情報学部講師の越前屋俵太さん(54)は「圧倒的に舞台慣れしていた。プロの道に行くんだったら頑張ってね」とエールを送った。お笑い王決定戦7年の歴史で、V2を達成したチームが3組。来年の学園祭で、史上初3度目の優勝を狙う植松さんは「井の中の蛙(かわず)になるので、やっぱり考えたい」と、M-1グランプリなどのコンテストにも視線を向ける。

山根さんは「卒業単位がやばい…あと、TOEIC490点でした」と、身を削って学生生活を笑いに捧げてきた。後夜祭のステージでも2000人の笑いを誘ったピンチパーマ。関大一高からの仲良しコンビが、絆を深めた。

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