新誠之館の完成予想図(提供:関西大学)
関西大学が18日、千里山キャンパスで会見を開き、クラブ・サークル棟の誠之館(せいしかん)2、3、5号館(凱風館)を建て替え、誠之館の機能を集約させた新しい学生会館を2029年3月に完成させる建設計画を正式に発表し、予想図などを公表した。“新誠之館”は地上11階建て、高さ45メートル。延床面積約2万2000㎡で、大阪・関西万博の大屋リングで使われた木材をエントランス空間に用い、リングを再現。千里山キャンパスの風景が激変することになる。
会見には高橋智幸学長、芝井敬司理事長らが出席した。高橋学長は、1962年(昭和37)に完成した誠之館の老朽化や活動スペースの不足を説明し「学生の学び、交流が循環する、共創の場にしていきたい。学生生活を支える新たな交流の拠点。学生の課外活動にも広く利用してもらえる施設をつくることを目指す。関西大学は多様性を重視している。それを尊重してする学生文化を継承していく新たな建物になる。学生だけではなく、保護者のみなさんや校友のみなさん、地域のみなさんにもつながってもらう場をつくる」と説明した。
関大が大阪・関西万博に積極的に参画したことを振り返り、新しい学生会館で大屋根リングに用いた木材を再利用することで『多様でありながら、ひとつ』の理念を継承し、体現する拠点にする狙いを示した高橋学長は「学生たちが新しい誠之館を通じて、そして日常の中で、万博のレガシー(遺産)を感じてもらう。教育にも反映させていく。万博のレガシーを継承できるものにしたい」と力を込めた。
関大は、万博のシンボルとなった1周約2キロのリングで使われた木材のリユース(再利用)の公募に入札。柱や梁(はり)、屋根材など385立方メートル分の木材をすでに取得した。リングを再現したエントランス部分は悠久の庭にせり出す形で造られ、学生の活動成果発表や交流活動が行えるオープンスペースになる計画だ。
取り壊される誠之館、凱風館にある文化会、体育会の部室や練習場、音楽練習室などは各フロアに設けられる。新しい学生会館4階は第1学舎前の博物館前とつながり、館内のエスカレーターでキャンパス間の高低差を解消する。
大学の説明によると、26年8月から誠之館2号館、3号館旧館の解体に着手。新学生会館の建設は27年から始まり、3号館新館と凱風館は2029年3月の新学生会館完成後に取り壊される。2号館と3号館旧館に拠点を設ける学生団体に向けすでに説明会を行い、8月を目途に荷物の運び出すよう通告した。凜風館1階にパーテイションを設けることや、尚文館前の芝生にプレハブを建設するなどして代替拠点として提供する。高橋学長は「理解はいただいているかな、と思っています」と述べた。
誠之館は建築家・村野藤吾が手がけた建物で、取り壊される2号館の一角には和室がある。新しい学生会館の11階は和室フロアとなる予定で、担当者は「新しい学生会館の中で、残せる部分は残したい」とした。
【関連記事】
関西大学が「ふるさと納税」で寄付金募るも“斜め上”の返礼品用意
【動画】関西大学で2026年度入学式 6900人が関大生に!
“紀香教授”が就任前に千里山キャンパスに!まるでドラマのワンシーン
入学式2日前に一人暮らし関大生829人大集合!大・インスタ交換会に
知名度No.1の現役関大生が1回生で電撃退学「退学届を出しに来ました」