関西大学の卒業生、留学生ら約100人が18日、大阪市のエディオンアリーナ大阪で行われた大相撲春場所11日目を観戦。関西大学相撲部の練習生だったウクライナ出身の大関安青錦(あおにしき)関(21=安治川)に声援を送った。
【写真】関西大学相撲部にまだある!自身の名札を指差す安青錦関
2階席から「安青錦」と記されたタオルを揺らしたが、この日は惜しくも琴勝峰関(26=佐渡ケ嶽)にはたき込まれ黒星を喫した。
関西大学の芝井敬司理事長(70)、卒業生組織・関西大学校友会の田中義信会長(74=75年法卒)、ロシアのウクライナ侵攻で日本に避難した安青錦関を神戸市内の自宅に受け入れた関大職員で相撲部コーチの山中新大(あらた)さん(26)、ウクライナ人留学生で大学院文学研究科に通うポルチェンコ・マリア・ソフィアさん(23)が記者団の取材に応じた。
ポルチェンコさんは、この日が生での大相撲初観戦。関大の関係者から、相撲のルールや流れを学びながら応援した。春場所前に、大阪市内で開かれたパーティーで安青錦関と初対面。かなり緊張したといい「ウクライナでも話題になっているし、ウクライナの人は、みんな安青錦を応援している。ウクライナ人としての誇りは伝えることができました」と喜んだ。
会場の熱気にも驚いていたが「応援しに来たかったんですけど、なかなかできなくて…。雰囲気を味わってみて、安青錦を応援している方がこんなに多いなんて…」と、相撲ファンの心をつかんだ青い目の力士の人気ぶりに声をはずませる。「1年間で、すごく速いスピードで上がってきたというのは、びっくりした。歴史的にも見たことがないすばらしい存在。ウクライナ人として誇り」と勇気づけられていた。
安青錦関は、綱取りがかかりながらも消滅。黒星が先行する苦しい場所となった。山中さんは「きょうは負けてしまったんですけれど、勝つ時もあれば負ける時もある。場所では良いときもあれば悪い時もある。彼にとっては今場所、横綱昇進することはできなかったんですけど、彼の相撲人生はまだまだ始まったばかり。僕は何も心配していない」と振り返った。
記者団から、安青錦関に伝えたい言葉を問われ「場所中は、ふだん連絡は取らない。場所が終わってから連絡を取るようにしています。相撲のことに関しては、僕から伝えることはないので、本当にいい時も悪いときも、応援するだけだと思っています」と見守った。
角界入り前に、相撲部の土俵で汗を流した千里山キャンパスを「日本のふるさとみたいな感じ」と懐かしみ、1年に1度は必ず訪れるという安青錦関。芝井理事長は「いろんなやり方があると思いますし、最終的に彼にとってプラスになることをうまく組織ができる、話を持っていけたらいいなと思っています。やっぱり、まずは応援すること。興味を持って相撲を見て、応援ができることが一番のベース。その上で、なにかできることがあれば」と、関西大学としての支援を惜しまない。
田中会長も「山中さんのご縁で、安青錦関と関西大学のご縁が持てた。53万人の校友が皆、安青錦関を応援するという形で、一致団結して、きょうも100席を確保して、応援にまいったという形。今回の場所で試練があって、勝負の世界の厳しさは彼も味わったと思う。もう一段、高みに上がっていくための試練。これをきっかけにして、より強くなってほしい」と熱視線を注いでいた。










