関西大学の学園祭にプロレスが帰ってくる。関西大学統一学園祭(11月1~4日・千里山キャンパス)初日の11月1日、大阪を拠点とする社会人プロレス団体・関西国際プロレス(KIW)が、凜風館裏特設リングで「2025関大魂AGAIN」と題した興行(午後3時ゴング、入場無料)を開催する。3試合が組まれるほか“メインイベント”として、関大生が入場テーマ曲に乗って、リングアナウンサーのコールとともにリングインできる「リング入場体験」のイベント(午後2時半〜)が、試合開始前に行われる。
【写真】アントニオ猪木さん 千里山キャンパスに残した「闘魂伝説」
KIW総合プロデューサーの会社員・石原和樹さん(45=02年社卒)「関大に何年ぶりかにプロレスが帰ってくるということで、懐かしい人には懐かしく、知らない方には初めましてですけれど…『プロレスおもろいなぁ』って思ってもらえると。学祭ついでに、フラッと遊びに来てもらえれば」と来場を呼びかけた。

かつて存在した関西大学の学生プロレス団体・関西大学プロレス連合(KWA)の出身者らによって1999年(平成11)、旗揚げした関西国際プロレス。所属レスラーはサラリーマンなどの職業を持ちながら年2~3回、マットとビールケース、ロープで造られたリングに上がる。
KWAは、初代タイガーマスクの登場でプロレスブームに沸いた1981年(昭和56)に創立。統一学園祭4日間すべてで学内のプロレス興行を行い統一学園祭ダントツの動員を誇ってきたほかテレビ番組、学外でのイベントにも活発に出演していた。
2011年(平成23)、部員数の減少からKWAは活動休止に追い込まれた。統一学園祭での最後のプロレス興行は2010年で、15年ぶりのプロレス復活となる。
石原さんは関大生時代、実況などをつとめる裏方会長として新日本プロレスの“過激な仕掛け人”新間寿氏的なポジションを担ってきた。「例えば卒業生のみなさんや、ご近所の方とかに、懐かしいな…と思ってもらったりとか。逆に、今の現役関大生には『この人ら関大卒業してからも、ずっとこんなことやってる人いるねんな』って知ってもらえると良いかなあと。どう感じるかは人それぞれですけど、関大を卒業して、みんな仕事を一生懸命やりながらも、目いっぱいプロレスをやり続けてますんで、声出して笑うてもらって、応援してもろて、僕らもみなさんになんかしら元気や勇気をお届けできれば」と思いを語った。
15年ぶりの学園祭プロレス復活。昭和、平成初期の千里山キャンパスを大いに沸かせたが、いまの関大生にとっては、プロレスというジャンルそのものを知らない学生が大多数だろう。「プロレス自体のインプットも、かなり減ってきてると思っている。ただ、当時、プロレスを知らない人にでも楽しんでもらえるようなプロレスを僕らはやっていたという自負はあるので、逆にそのへんの心配はないです。ただプロレスが消えて無くなった関大の学園祭でやるのは“百ゼロ”な気は正直、しているんですけど、どう転んでも楽しみ。学祭の魔力ってありますから」と平成のデルフィンたち…ならぬ令和の関大生との戦いにも挑む。
裏テーマもある。「今回の大会で触発された現役関大生で、学生プロレスがないんやったら創れるんじゃないかという人が現れたら、僕らは全面サポートしたいなぁ…というのがある。例えば1年後の統一学園祭で、関大に学生プロレスが復活するっていうきっかけづくりができるのであれば」と、プロレス者の関大生の闘魂点火を狙う。王道マット復活への“夢の架け橋”となるか。
コンプライアンスという言葉が、まだなかった時代。関大プロレスは単位、留年ネタや下ネタ、時事風刺ネタを織り交ぜた試合内容、実況、リングネームで関大生の爆笑、関大教職員のひんしゅくと苦笑を買っていた。今回コンプラ的に鉄板ネタを封じられ、猪木-アリ戦のようにがんじがらめのルールで臨む学園祭。アリキックのような起死回生の一発が放てるか注目だ。
★対戦カード()内は入学年
▽タッグマッチ30分1本勝負
アッパーテイカー(経07)、マグニチュード本田(経06)vsカルシューム和田(商95)、奥飛騨じゅん(経00 )
▽45分1本勝負
チェリノマサヒロ(文98)VSジェリド・マサ(経02)
▽60分1本勝負
百万石力(社93)VSシン・デカ貴族(工93)
【関連記事】
【動画】900人ビックリ!関西大学新入生歓迎の集いに萩原利久さんがサプライズ登場!








