関西大学校友会の田中義信会長(左)から表彰状を受け取る桂文枝さん

関西大学の卒業生組織・関西大学校友会が19日、千里山キャンパスで開いた校友総会で、落語家の桂文枝さん(82)、プロフィギュアスケーターの宮原知子(さとこ)さん(27=21年文卒)を表彰した。

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校友会は毎年、関西大学の名声を高めた個人、団体を選び表彰している。2025年度は芸能界から文枝さん、スポーツ界から宮原さんを選んだ。

文枝さんは1963年(昭和38)、商学部に入学。関西大学の落語研究会「落語大学」の設立に関わり、落語大学の2代目“学長”になった。3代目桂小文枝(後の5代目桂文枝)に入門するため、関大を中退。2012年から客員教授を務めている。

「こんな素晴らしい賞をいただけるとは思っていませんでした。関西大学に入れていただいて今、本当に良かったなと思っております。ただ、私は賞を受ける資格があるのかなと思いながら、お話を聞いておりました。正直…授業はあまり出てないんです。でも、大学には毎日来ておりました」とあいさつし、来場者を“横転”させた。

関大生時代を振り返り「この世界に入ってすぐに、テレビラジオに出て、いろんな活動をやらせていただきましたけれども、本当にあまり何も覚えてないんですが、この関西大学で過ごした青春時代が一番私の記憶に残っております。関西大学でいろんな友と出会い、いろんなことをして、楽しい思い出ばかり」と懐かしんだ。

校友会から表彰された宮原知子さん

宮原さんの表彰状には、全日本選手権女子シングル4連覇、世界選手権、平昌五輪4位、日本スケート連盟最年少理事…と、これまでの偉業が細かい字でびっしり書き込まれていた。2023年度は、同年5月に現役引退した高橋大輔さん(39=08文卒)も表彰されている。

関西大学アイススケート部のアドバイザーとして、指導も行っている。「大学在学中はフィギュアスケートに打ち込む毎日だったんですけれども、本大学の多大なサポートにより、本当に競技者として最大限の力を尽くすことができました。これからもさまざまな形で、スケート界に貢献できるよう精進していきたい」と母校とフィギュアスケートへの感謝を伝えた。

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