関西大学演劇研究部「学窓座」が大阪・関西万博で公演を行った

関西大学文化会演劇研究部「学窓座(がくそうざ)」が8日、大阪・関西万博大阪ヘルスケアパビリオンの屋外ステージ「リボーンステージ」で万博公演「これから、どうする?」を開催。100年後の未来をテーマにしたオリジナルの短編演劇4作品を上演した。

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大屋根「リング」そばのステージ。約100席の客席が満員になった。たとえ日本語が通じなくても、全身で表現できるのが演劇のおもしろさ。多くの外国人観光客が「オ~!」と足を止め、学窓座の万博公演に熱視線を注いだ。

8月に同パビリオンで、関大の研究者と企業が技術を発信する展示企画「関西大学リボーンチャレンジ」が行われる。未来の技術で生み出される100年後をわかりやすく伝えるため〝学学展万〟と呼ばれる関大の4大演劇サークルのひとつ・学窓座に白羽の矢が立った。

万博公演を行った関西大学演劇研究部「学窓座」

学窓座は、当時の2部(夜間部)演劇研究部をルーツとする千里山キャンパス拠点の学生劇団。部長の西村和祥(かずあき)さん(システム理工3)によると、24年10月ごろ公演オファーがあったという。「心臓がバクバクしています。万博への出番があることに大変驚いたが、学窓座として活動の幅を広げられるチャンス。人通りがとても多いところで、道行く人たちに演劇、学窓座のことを知ってもらえるのは非常にうれしい」と、学窓座の部員と他団体の学生などを含めた約20人で一世一代の舞台に臨んだ。

「宗教上の制約に対応する食品」「未来の細菌対処法」「冷凍保存の新技術」「環境負荷に耐える電池」の4分野をテーマに、研究者や企業の助言を受けながらオリジナルの脚本「たこやき食べようや」「扶養家族」「Slept away」「きみとそらへかける」を制作。難解な未来の技術を、会話劇でわかりやすく伝えた。

万博会場での最終の通し稽古が、当日の公演直前。実際のステージや音響がつかめず、オーディションから本番まで約1カ月半という強行スケジュールだったが「1カ月半で演劇やるっていう無茶振りに応えてくれたんで、きっとみんな成長してくれただろうと思う。めっちゃうまくなっていた」とホッとした表情を見せていた。

ふだんは、拠点とする千里山キャンパス内で公演を行う学窓座。約80年の歴史で迎えたワールドワイドな公演を終え「今後演劇をずっとやっていても、万博で演劇をすることはもうないと思うのでうれしかった。私個人としても学窓座としても、非常にいい機会になったと思います」と、学窓座にとっても未来へ向かうステージとなった。

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