関西大学と関西学院大学の体育会クラブ対抗戦「第48回総合関関戦」(主会場・関学大西宮上ヶ原キャンパス)が、7日の開幕を前に異例の注目を集めている。前哨戦14戦を終え、関大が1勝13敗と早くも土俵際に。関関戦に興味ゼロの一般学生からも「www」「負けすぎやろ」「(こんな成績)見たことない」「1勝はどこが勝ってん!?」と話題になり、例年は誰も気に留めなかった千里山キャンパス総合図書館前の勝敗表がSNSでも拡散されている。
【写真】関西大学千里山キャンパス悠久の庭に謎オブジェ 仕掛け人はまさかの…
総合関関戦の関西大学実行委員長で、体育会野球部に所属する松本翔太さん(環境都市工3)は、想定外の“大バズり”に複雑な心境を見せながらも「悔しいというのが一番なのですが、これを通じて関関戦に興味を示していただければ。応援してくれる人が増えたらいいなと思いたい」と前を向いていた。
1978年(昭和53)に始まった総合関関戦は、関大と関学大のスポーツ技術を交流し、両大学ならびに学生スポーツの振興を推し進めていることを目的としている。クラブ単位ではなく、両大学挙げて一定の期間で対抗戦を行うのは、全国でもあまり例がない。
体育会学生にとっては一大イベントだが、それ以外の学生にとっては関心は薄い。2024年に公表された2023年度関西大学学生生活実態調査によると、体育会スポーツ(総合関関戦)への興味についての調査では「大変興味がある」「興味がある」と回答した学生は39.8%。「興味がない」「まったく興味がない」と回答した学生は42.1%で、体育会スポーツの試合観戦を「1度もない」とした学生は62.9%に上った。
松本さんは「総合関関戦を体に染み込ませたいし、伝統の戦いを認知していただきたい」と、一般学生にも関関戦を浸透させ、大学に一体感を生み出していきたいという。公式Tシャツの販売や、関西大学のクラブ・サークル主要5パート(体育会、応援団、文化会、学術研究会、KBC=放送研究会)の連係を強固に。5月21日に千里山キャンパス内で行われた関関戦での結団式では書道部のパフォーマンスが行われるなど、あらゆる手で関大生の関心をひく取り込みを行っている。
これまでの総合関関戦通算成績は、関大の19勝24敗1分(コロナ禍などでの中止3回)。2025年は対抗戦35戦が行われ、前哨戦の段階で13勝している関学大には、本戦を前に早くも優勝マジック「5」が点灯している。「残り21戦全勝して、関西大学が総合優勝します!」とファイティングポーズは崩さない松本さんは、来年の“関大ホーム”で行われる関関戦に向け「早慶戦に迫るような、学校全体のイベントになっていける。今年できるだけ関心を高めて、来年につなげていきたい」と意欲を見せた。
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