テイクアウトのおにぎり専門店「関大のヌシ」を開いた森貫家さん

阪急関大前駅すぐに、新しいテイクアウト専門のおにぎり店「関大のヌシ」(現在定休日なし、午前10時~午後4時)が28日、オープンした。高知県出身の関西大学商学部4回生・森貫家(かい)さんが、わずか1坪の店舗で開業。同県産の米を、同県須崎市の竹炭を入れて炊いたほっかほかのおにぎりが売りで「関大生に愛される場所にしたい」とPRした。

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まさに〝銀シャリ〟と呼ぶにふさわしい塩むすびと、鮭や明太子といった具材が入ったおにぎり。1個300~400円(税込)の値段設定だが「『関大が好きです』と店員に伝えると100円引き」などの遊び心で実際は200~300円で販売している。森さんは、炊飯用竹炭のネット販売が本業で「関大生に愛される竹炭のごはんを提供したい。竹炭を広めるため。物の価値を提供するためにおにぎり店を開いた。『味、おいしさ』でないと、おにぎり屋は残らない」とこだわりを見せる。

鳥居が目をひく「関大のヌシ」

森さんは関西大学統一学園祭の元実行委員で、2023年の常任委員会講演局長としてROLAND、アンミカのトークショーを手がけた。コロナ禍で、ストレスなどから神経性過食症になり「ごはん5合とか食べては、嘔吐(おうと)を繰り返していた。食の楽しみを失った時期がある」と振り返る。

就活へ向けて環境を変えようと過食症克服を試みた時に「竹炭を入れて、ごはんを炊いたら『こんなにおいしいんや…!』と思った。白ごはん、竹炭しかない。やるべき理由が芽生えた」と〝天職〟に出会ったという。

店構えに立つ、森さんが自作で造ったという鳥居がひときわ目をひく。おにぎりは「関大天国」と記された包装紙で包み、わらのひもで結ぶ。「関大生が元気になれるという場所を訴える。おむすびだけに結ぶ、思いを“コメ”る」と強調する。

森さんが関大生に向けて込めたい「関大天国」とは何なのか?包装紙には「関大天国、これが想い描く未来です。関大が楽しい。関大に入学してよかった。関大が誇りだ。関大ライク?ううん、関大LOVE。関大って『なんかいいな。』その瞬間を産み出すため。生涯現役関大生が1人でも産まれるきっかけの場所となるために、関大のヌシがここにあります。おむすび屋は『関大天国』を実現するための第1章。」と書かれている。

「関大生に、関大前での場所を提供したい」と熱く語る森さん。関大生の大学生活を楽しくさせる次の目標へ。ありったけの気持ちで、おにぎりを包んだ。

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