「第33回関西大学体育振興大島鎌吉スポーツ文化賞」を受賞した西田カピーリア桜良さん

パリ五輪に関大生として唯一出場し、飯束潮吹(いいつか・しぶき)さんとの男女混合ペアでセーリング競技混合ナクラ17級で19艇中17位だった総合情報学部4回生の西田カピーリア桜良(おうら)さんが6日、千里山キャンパスで、2024年に活躍した関大生アスリートに贈られる「第33回関西大学体育振興大島鎌吉スポーツ文化賞(大島賞)」の授与式に出席し、同賞の国際大会特別賞を受賞した。

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大島賞は、1932年のロス五輪陸上男子三段跳で銅メダルを獲った故大島鎌吉(けんきち)氏(1934年法卒)の名を冠した賞。国際大会特別賞はオリンピックに日本代表として出場した学生に贈られる賞で、体育会に所属していない西田さんが堂々の受賞となった。

表彰状を見せる西田カピーリア桜良さん

西田さんは、受賞学生を代表したあいさつで、五輪出場への道のりで学んだこととして「失敗を恐れず何度でも挑戦し続けることの大切さ」を挙げた。

関大生に向けて「スポーツでも何でも、自分が『これだ』って思ったら失敗を恐れず、挑戦をして欲しい。周りと違う感上げを持ち、違う道を歩むことになるかもしれません。不安な決断になるかもしれませんが、その道を達成できた先に、身についた考えや経験、スキルは何事にも代えがたいものがある」と金言を授けた。

パリ五輪の結果については、後悔が残るとしたものの「様々な方からご声援をいただいたことは、本当にうれしかった。自分がこの競技をやっていて良かったなという風に思えたので、そこはとてもいい大会になった」と振り返った。

五輪出場を目指し、世界を転戦。総合情報学部を1年休学していたが、パリ五輪後は復学し、高槻キャンパスへの通学を再開した。西田さんの五輪出場を知った総情生からの反応も大きかったといい「少し恥ずかしかった部分もあったんですけれども、こうやって何か認知していただいているところは本当にうれしいなという気持ちでいました」と語った。

今後の競技活動については、未定とした。「自分が五輪で得た経験だったり、考えとか、努力の基準とか、そういった経験を生かして、今後成長していけたら」と、アスリートとしての次の目標は定めず〝船出〟した。

2025年3月の卒業に向け、就職活動の真っ最中。時速35~40キロ出る双胴船を操り、世界の海を爆走する西田さんだが「運転免許を取りたい。ずっと競技で合宿とか練習とかで忙しかったので…」と公道での運転デビューを誓った。

新入生に向けて「大学生は様々なことに挑戦できる機会が待っている。自分が好きだってことに対して、熱中できるような、積極性を持った大学生活にして、悔いの残らない大学生活にしてください。私もあと1年、大学生活残っていますので、どこかでお会いできたら嬉しいです。一緒に頑張りましょう!」と熱烈エールを送っていた。

また、プロ野球セ・リーグの中日ドラゴンズに入団し、3月に文学部を卒業予定の金丸夢斗投手にも「体育会特別表彰」が贈られたが、本人は授与式を欠席した。球団を通じて、賞状が届けられる予定だ。

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