関西大学梅田キャンパスのスタートアップカフェ大阪で開かれた「書きたいが書けるに変わる創作講座」を受講する関大生が書いた作品が、東京の出版社・田畑書店の「ポケットアンソロジー」シリーズから出版されている。
2月21日まで千里山キャンパスの関西大学生協書籍店で「現役関大生らによるポケットアンソロジーフェア」が行われる他、梅田キャンパスのTSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISEでも販売されている。
ポケットアンソロジーは、システム手帳のようにリフィル状にバラ売りされた1冊330円(税込)の短編小説、エッセイなどをブックジャケットに綴じ、本のアンソロジー(選集)として楽しめるもの。
受講生で作品を出版した上田啓太さん(文4)、塩川小春さん(文2)、野崎亮太さん(文1)が1月21日、生協書籍店で行われたイベント「本を読まない読書会」に登壇。集まった本好きの関大生らとつながり、創作講座に参加したきっかけや読書の楽しさ、魅力について語り合った。
小説「天使は上からつぶやいた」を上梓した上田さんは「自分の考えを、文字に書き残すことをやりたいなと思っていた。文字にすることで、自分の思いを後の世代の人に伝えることができる。文字にする手段をトレーニングしたいと思い参加した」と、創作講座に参加した動機を明かした。
約30冊以上が売れているといい「活字だと、自分の書いたもにを読み返したり客観的に見るということが容易。書いてあることだけが伝わりやすいので、そこは活字にこだわる理由かもしれない」と、動画制作ではなく文章にこだわる理由を説明した。

アカド苗のペンネームで小説「あじさい喫茶」を出版した塩川さんは「講座があると聞いて『え、やりたい』となって、本読むのは好きだったんですけど、書くほうもやってみたい、できたら素敵やなってすごく思っていた」と振り返った。
初めての作品は、すでに30冊ほどが売れたという。2冊目の作品も出版予定だといい「ジャンプする土台として1冊目があるって考えたら、ちょっと不出来なものかもしれないけれど、怖いけど、やっぱりそれを世に出そうと思いました。私の知らない人が買ってくれたと思うので、それは何の力なんだろうと思います。でも、何かのきっかけになれば」と、作品を書く楽しさや不安を語った。
野崎亮太さん(文1)は、伊崎亮名義で小説「山火花」「僕らはそこに猫を見た」を世に出した。
「創作にあこがれていた節があった。実際にやってみると、書きたいと思うことは毎作品浮かぶし書けるんですけど、実際にやってみると難しい。一冊書くごとに自分の課題が浮かび上がってきた。思ったことは、これは『道』だなということを意識したのと、続けたいなと思っている」と意欲を見せた。
「書きたいが書けるに変わる創作講座」は、2025年度も開講に向けて準備が進められている。ここから未来のベストセラー作家が誕生する!?
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