関大の校章が宇宙空間へ!関西大学化学生命工学部の山縣雅紀(まさき)准教授がプロジェクトリーダーになり、福井大、名城大、小型衛星を手がける宇宙ベンチャー企業アークエッジ・スペースと共同開発した超小型人工衛星「DENDEN(デンデン)-01」が日本時間9日午後8時17分ごろ、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」から宇宙空間に放出された。
山縣准教授は、福井市内で軌道投入成功を見守り、プロジェクトのメンバーらとハイタッチを交わした。宇宙空間への放出の瞬間は宇宙航空研究開発機構(JAXA)のYouTubeチャンネルでライブ配信された。
「DENDEN-01」は、1辺10センチの立方体を基本構造にした超小型衛星。11月5日に、NASAのロケットで米国のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、ISSへの輸送が完了していた。
固-固相転移型潜熱蓄熱材(SSPCM)の技術を活用した電源温度安定化装置が搭載され、装置のカバーには関大の校章が施されている。
超小型衛星は、宇宙空間の急激な温度差の影響を受けやすく、安定した電力供給が課題。約1年をかけ、宇宙空間の軌道上での安定した電力供給や、高負荷ミッションなどの実証を行う。
6月に千里山キャンパスで行われた会見で、山縣准教授は「宇宙が好きです!私のような者でも、衛星に携われる時代が来たんだ…という感謝がある」とロマンを語っていた。
ISSからの宇宙空間放出成功後、JAXAのYouTubeでのインタビューでは「メンバーや学生たちのおかげ。素晴らしい人たちがいなければ、プロジェクトは始めることができなかった。多くの人々や企業に、力を与えてもらった。まだ道のりの途中だが、大きな節目を迎えた。宇宙技術の分野に意義ある貢献をするため、最善を尽くしていく」と話し、衛星の名前にちなんで「でんでん太鼓」を鳴らしていた。
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