代表曲「恋だろ」や、日本テレビ系ドラマ「放課後カルテ」の主題歌「どんな小さな」で知られる5人組バンド・wacciが3日、関西大学千里山キャンパス中央体育館で「KANDAI×wacci SPECIAL LIVE 2024~このLIVEを聴いた君にしか浮かべられない笑顔がある~」と銘打った学園祭ライブに出演した。
2002年に、中央体育館での学園祭ライブがスタート。wacciは節目の30組目となった。2000人の観客に向け、アンコール3曲を含め11曲を熱唱。ボーカルの橋口洋平さんは「楽しみ方にルールはないです。立って見てもらってもいい。座って見てもらってもいい。ひとりひとり、自分の楽しみ方で楽しんでもらえるように!」と呼びかけるほっこりしたライブになった。
高校生、大学生に刺さる曲「別の人の彼女になったよ」を歌う際、橋口さんは採点機能付きカラオケで同曲を歌ったエピソードを披露。「91点だった。コメントで『だいぶ曲の全体像が分かってきました』って…オレが作ったんだ!」と話し、会場の笑いを誘った。
「思い出に残るライブにしていきたい。青春は二度と訪れない。楽しんでもらえたらという思いでやっている」と、橋口さんはステージを降り、体育館のアリーナを一周。客席を左右の半分に分け、ハモらせる練習をするなど、観客との距離を一気に縮めた。「跳べ!」と叫ぶと、2000人が一斉に跳ぶ。オレンジレンジが来演した2004年の学園祭ライブで中央体育館の床が陥没して以来、自粛していた〝禁断〟のジャンプを20年ぶりに復活させ、歴史に名を刻んだ。
メンバーに脱サラ経験者や、元ラーメン店店長がいるとした橋口さんは「いろんな道があって、選択肢があるからこそ、迷うこともある。進んだ道を正解にすればいい。納得した道に進んで欲しい。道は一人ひとつしかない。相対評価じゃないので、誇って生きていってほしい」と関大生に訴えた。
アンコールでは、観客から挙手制でリクエストを募り「感情」「空に笑えば」を1コーラス披露した。学園祭実行委員の間での〝テーマ曲〟となった「宝物」で、約70分の学園祭ライブを締めくくった橋口さんは「引き続き最高の学生生活を送ってください!」と、メッセージを送った。【佐野日向子】
【関連記事】
【写真】2018年の統一学園祭ライブ奇跡の1枚!キュウソネコカミ&KEYTALK 関大生3500人と一緒に敬礼!
【動画】10年ぶりの雨!2024年統一学園祭オープニングセレモニーで飛ぶ無数のジェット風船