関西大学が18日に開いた理事会で、4日の学長選挙会で選出された副学長の高橋智幸社会安全学部教授（57）を次期学長として承認した。
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前田裕（ゆたか）学長（68）の任期満了に伴うもので、高橋教授は10月1日付で第44代学長に就任する。
関西大学の学長の任期は通常４年間だが、2025年4月の私立学校法改正により、学長と理事の任期を合わせる必要がでてきた。高橋教授の任期は、通常より短い約2年9カ月間となる。
高橋教授は、関大を通じ「少子化や不景気などの社会情勢とともに、大学に短期的な成果が求められるようになり、伝統的な学問分野が軽んじられる風潮があるが、関西大学には個々の価値を尊重する、学問の探求に没頭できる昔ながらの大学の良さが残っている。この関西大学の学風を維持し、さらなる発展を目指したい」とコメントした。
高橋教授は東北大工学部卒、同大大学院工学研究科修了で、2010年4月から社会安全学部教授に。同学部長、関西大学理事、副学長を務めた。
専門は水災害に関する防災・減災で、関西大学のSDGsプロジェクトや、2025年大阪・関西万博への参画にも深く関わっている。
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