関西大学が25日、関大初となる人工衛星「DENDEN(デンデン)-01」を福井大、名城大、小型衛星を手がける宇宙ベンチャー企業アークエッジ・スペース(東京都)と共同で完成させ、9月に米国から国際宇宙ステーションへ打ち上げ、10月に宇宙空間に放出すると発表した。
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1辺10センチの立方体を基本構造にした超小型衛星で、エネルギー化学を研究する化学生命工学部の山縣雅紀(まさき)准教授がプロジェクトリーダーに就任。2022年4月から開発を進めてきた。6月4日には、JAXA(宇宙航空研究開発機構)筑波宇宙センターへの引き渡しが完了した。


超小型衛星は宇宙空間の急激な温度差の影響を受けやすく、安定した電力供給が課題となっていた。DENDENには、固-固相転移型潜熱蓄熱材(SSPCM)の技術を活用した電源温度安定化装置を搭載。装置のカバーには、関大の校章が施された。約1年をかけ、宇宙空間の軌道上で今後の超小型衛星開発に関わるエネルギー技術や、高負荷ミッションなどの実証を行う。
千里山キャンパスで行われた会見で、山縣准教授は「正直、初めてやるプロジェクト。蓄熱材を深く掘り下げて、熱が蓄えられる所に力を入れた。私のような材料屋さん、蓄熱材業界が宇宙業界に殴り込みをかけるようなもの。衛星業界の反応を見てみたい」と説明した。
プロジェクトには、多くの関大生も携わった。記者団から宇宙への思いを問われると顔をほころばせ「宇宙が好きです!私のような者でも、衛星に携われる時代が来たんだ…という感謝がある」とロマンを語った。
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