関西大学在学中に、セーリング(ヨットレース)の女子49erFX級で2016年リオデジャネイロ、2021年東京五輪に出場した高野芹奈さん(せな、25=22年人間健康卒)が13日までに自身のインスタグラムで、セーリング競技からの引退を表明した。
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パリ五輪への出場枠をかけた2023年12月19日セーリングのアジア選手権(タイ)の女子49erFX級で、山崎アンナさんとのペアで臨んだ高野さんは4位に終わり、出場枠を得られなかった。
高野さんは「この度、チームアンセナは12月のアジア選手権をもってパリオリンピックへの活動を終了することとなりました。そして、私はセーリング競技から引退することを決意いたしました」と報告した。
関大一中3年の秋、同じ水泳部だった同級生に誘われ、初めてヨットに。それからわずか3年4カ月で、リオ五輪代表に決定した。
高野さんは「パリオリンピックでの勝利を手に入れることはありませんでしたが、私が経験したセーラーとしての11年間は何にも変えることができない最高の時間でした。セーリングのことを何も知らなかった中学3年生の頃を思い返すとオリンピックに3回も挑戦させて頂くことができ、私は本当に幸運な人生を歩んできたなと思います」と、11年間の競技生活を振り返った。
1回生でリオ五輪に出場し、世界を転戦しながら2022年9月、7年かけて関大を卒業した。東京五輪後、活動を支援していた化粧品メーカーとの契約が終了。年間約2000万円の活動資金を求め、前澤友作氏やアリアナ・グランデ、ジャスティン・ビーバー、テーラー・スウィフトなど世界のそうそうたるセレブに支援を求めるDMを送ったことは新聞の1面で報じられた。
滋賀県の医療機器メーカー・YMIT(ワイミット)に入社し、パリ五輪を目指していた高野さん。今後については「人生の一章目にセーラーとしてこんなにも素晴らしい景色を見ることができるとは、夢にも思っていませんでした。これから始まる第二章目、皆様と共に歩んだオリンピック活動の経験を糧に、新たな挑戦に向けて強く精進して参ります!」とつづった。
父は元カートレーサー。〝音速の貴公子〟と呼ばれたF1レーサーの故アイルトン・セナにちなんで「芹奈」と名付けられた。関大出身の姉も最子(もなこ)さんと、レーサーの血を引く。関大アスリート初の五輪3大会出場こそならなかったが、次の目標に向けて爆走する。
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