関西大学の2023年度入学式が、千里山キャンパス中央体育館で行われた

関西大学の2023年度入学式が1日、千里山キャンパスで行われ、6705人が新しい関大生になった。コロナ禍で昨年まであった父母の入場制限もなくなり、合わせて約1万2000人が出席。天気にも恵まれ、桜が新入生の新たな門出を祝福した。

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午前、午後の部に分かれ中央体育館で開かれた入学式で、前田裕学長(ゆたか、67)は、コロナ禍にほんろうされた新入生の高校時代に触れ「皆さんには、コロナ禍でできなかった多くのことを、この関西大学で実行していただきたい、体験していただきたいと思います」と呼びかけ「きょうから始めてください、関西大学での貴重な学生生活を。自分で考え、決断し、行動する。一生忘れることのない、新たな人生の1ページがきょうから始まります」と励ました。

この日から、キャンパス内でのマスクの着用は関大生の判断にゆだねられ、コロナ禍にあった学生生活の制限がほぼ撤廃された。5日から始まる春学期の授業は、原則対面授業に。3日からはクラブ・サークル223団体が参加しての新入生を勧誘する新歓オリエンテーションが始まる。

正門の門標や「関西大学入学式」と書かれた看板の前には、記念写真を撮ろうと長い列ができた。外国語学部の瀬川知世さん(18)と、商学部の竹田有里奈さん(18)は、ともに神戸市出身で小学校からの幼なじみ。推薦で関大進学が決まった瀬川さんと同じ大学に進もうと、竹田さんが一般入試で合格したという。正門をバックに、一緒に写真に収まり「エモいです」と照れ笑いした。

瀬川さんは「高校生活がコロナに負けそうだったので、それに負けずに大学生活を楽しみたい」と意気込む。竹田さんも「どんな授業を取ったらいいのか、生活リズムとか不安だけど、念願の大学生活。友だちと楽しい大学生活を送りたい」と期待に胸をふくらませていた。【佐野日向子、小野桃子】

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