関西大学は10日、2023年4月1日以降、学生にマスクの着用を求めないことを発表し、学生に告知した。キャンパス内の食堂など各種施設の運用やイベント開催についても、平常時の取り扱いに戻す。大学は「授業等運営上で必要な場合を除き、着脱については個人の主体的な選択を尊重いたします」とした。
関大が独自に定めていた「新型コロナウイルス感染症に対する事業活動の基準」は、4月1日から「レベル0」に引き下げ、一切の行動制限を撤廃した。大人数が履修する一般教養科目などは、オンデマンドを基本としたオンライン授業で行われていたが、学部が特に必要と定めたもの以外は原則対面授業に。教室の座席も、間隔などを開けない通常利用となる。
20日の2022年度卒業式、4月1日の入学式については、マスク着用は学生の判断に委ねるとした。卒業式と入学式では、教職員や卒業生、新入生の家族、在学生にマスク着用への協力を求めている。
前田裕学長(ゆたか、66)は10日、大学の公式ウェブサイトなどを通じ「マスクの着用は学生・教職員とも個人の主体的な選択を尊重することとし、その他、各種の行動制限が概ね不用となり、通常の体制になります」と声明を発表。「学生・教職員が集う活力溢れるキャンパスで新たな学生生活がはじまります」と呼びかけた。
政府は3月13日から、屋内・屋外を問わず、マスクの着用について個人の判断に委ねるとしている。
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