関西大学の大学昇格100周年を記念した「関西大学フェスティバル in 関大」が9日、千里山キャンパスで開かれ、1万1000人が来場した。中央体育館では「校友アーティストライヴコンサート」が行われ、シンガー・ソングライターの矢井田瞳さん（44＝01年文卒）が22年ぶりに母校でライブ出演。在学時に数々の伝説を残すヤイコが、1500人の前でヒット曲「My sweet Darlin’」など7曲を熱唱した。
【写真】関大フェス「校友お笑いステージ」では豪華メンバーが集結！
2000年の学園祭ライブ以来、22年ぶりに千里山キャンパスで〝ダリダリ～〟の歌声が響いた。2020年の統一学園祭で配信イベントに出演した草野華余子さん（38＝06年社会卒）、関西大学軽音学部（1部）出身の粟子真行さん（33＝12年環境都市工卒）、大野裕司さん（33＝システム理工学部中退）、井川聡さん（35＝経済11卒）がメンバーのココロオークションからバトンを受けた矢井田さんは「ただいま！」と、1500人に母校凱旋を報告した。
いまの関大生にとって矢井田さんの浸透度は低いが、20年ほど前の千里山キャンパスで数々の伝説を残している。当時、文学部4回生だった2000年7月に「B’coz I Love You」でメジャーデビュー。2枚目のシングル「My sweet Darlin’」が100万枚を超えるCDミリオンセールスとなった。
同年の統一学園祭では、現役関大生として初の学園祭ライブを経商C304教室で開催。ギター1本、約60分のアコースティックライブだったが、500枚のチケット発売時には徹夜組も出て即完売。1500円のチケットが、ヤフオクでペア2万円まで高騰し、当日は会場前でダフ行為（チケットを不正に売りさばくこと）をする学生も出現した。
2001年の卒業式には、テレビのワイドショーや新聞などの取材陣60人が殺到。文学部から特別表彰された。中央体育館で歌うのは初めてと振り返った矢井田さんは「卒業式の日にキャンパスで座っていたら、吹奏楽部がサプライズで『My sweet darlin‘』を演奏してくれたことが思い出」と、自身の門出の日を述懐した。
最後は草野さん、ココロオークションの粟子さんらと関西大学の学歌（校歌）をユニゾンした矢井田さん。文学部の同級生で、親交のある南海キャンディーズ・山里亮太さん（44＝01年文卒）が「関西大学フェスティバルに呼ばれてないってすねてた」と〝暴露〟した。
司会を務めた関西大学出身で大阪のラジオ局・FM COCOLOのDJ加美幸伸さん（58）から「動画でメッセージは寄せていましたよ」と伝えられると、矢井田さんは「それならよかった」と安心していた。
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